サプライズがバレても喜ばれる!
むかーし昔のお話。
彼女の名前は片瀬萩乃。
21歳、社会人1年目の12月。
昼食もそこそこに、更衣室で一人黙々と作業をしていました。
何をしていたのかというと……
彼女は手編みのマフラーを編んでいたのです。
デートをしているとき、クリスマスプレゼントの話でもりあがり
彼にほしいものはないかと聞くと、彼がポツリと
「手編みのマフラーとか(笑)」
その言葉に、最初は冗談かと思いつつも、それでも彼が言った言葉を
そのまま受け止め、彼女は1か月前から不器用ながらも一生懸命
マフラーを編み続けていました。
「頑張ってるね。結構いい感じじゃない?」
編み物の得意な会社の先輩の言葉に、少し安堵の表情の彼女。
「でもほら、穴がぼこぼこで(笑)」
そう言いながらも、また編み物に集中する。
クリスマスまで1週間となったある日のデート。
彼が突然
「もしかして、マフラーとか編んでくれてる?」
あまりにも突然のことに、彼女はビックリして、目を大きく見開いて彼を見てしまった。
(なんで知ってるの??)
「……うっそ。マジで編んでくれてんの??まじで??」
「…………。う、うん」
「まじでー!ありがとう!クリスマスが楽しみだな!」
……。
喜んで、くれた。
サプライズで喜ばせるつもりだったのに。
彼、今聞いてもめいっぱい喜んでくれた。
それに、クリスマス楽しみだって言ってくれた。
嬉しい。
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サプライズが、サプライズにならなくても大丈夫。
バレたって、彼は喜んでくれる。
秘密だから喜ばれるんじゃない。
想いがこもっているから、喜ばれる。
いいじゃない。
「今、あなたのためにマフラー編んでるんだ!」
そう宣言したって。
何がもらえるかの楽しみもいいかもしれない。
でも「彼女が頑張ってくれている」という楽しみも
また、彼を喜ばせるものですよ。
↓ちなみに。
今でもありましたよ(笑
10以上前?
どぎゃーーーー!!!!(笑
ちゃんと残してくれてることも、また嬉しい。
ちゃんとクリーニングしてくれていることも(笑