本当の赤頭巾ちゃん | オオカミさんと赤頭巾ちゃん

本当の赤頭巾ちゃん



WARNINGちょっとグロいのがあるかもしれないので、ダメな人は回れ右です!(苦情は受け付けません。)









さてさて…ルームでいったように、おばあさんはオオカミに食べられてしまいました。その次につつぐ急展開をお楽しみください。






 







オオカミは、おばあさんの服を剥ぎ取ると、おばあさんの手や足、お腹などの肉を骨から食いちぎり、肉のかたまりにして戸棚にしまいました。
おばあさんの体から流れ出た血は、ビンに詰めました。そして、床や自分の顔に飛び散った、残りの血をおいしそうになめてしまったのです。







それからオオカミはおばあさんの服を着ました。しばらくすると女の子がやってきました。






「こんにちは、おばあさん。 パンとミルクを持ってきたわ」
「ありがとう、おまえ。 疲れただろう。 戸棚の中の肉を食べなさい。新鮮だから生でもおいしいよ。このブドウ酒もお飲み。」



女の子は生肉を食べるのは初めてでした。血抜きもされていない生臭い肉は、あまり口に合いません。






しかし、そっと盗み見をすると、おばあさんがじっと女の子の食べる様子を観察しています。






 






女の子はなんだか、残してはいけないような気持ちになりました。
そこで目をつぶり、息をとめて、硬い肉をほおばると懸命にブドウ酒で流し込みました。






 






女の子がすっかりたいらげてしまうと、庭にいたネコがいいました。
「うへっ! あの子は自分のおばあさんを食べてしまったよ」






女の子はその言葉に心臓をわしずかみにされた気がしました。
そこで、自分は何も聞かなかったのだ、と決めてしまうことにしたのです。






 






「さぁ、食べ終わったら、服を脱いで、私と一緒にベッドでお休み」女の子が服を脱ぐと、オオカミのおばあさんはその服を暖炉で燃やすようにいいました。






 







(ここはお決まりのセリフなので飛ばします汗






 







「おばあさん、そんなに大きい口をしていたかしら」「お前がよく食べられるようにね」この答えを聞いて、女の子は頭の中に氷の棒を入れられたような気がしました。




 








―違う! これはおばあさんなんかじゃない!―






 






けれど、自分がそのことに気づいたことをあいてに気づかれてはならない、と思いましたそこで、つとめて平静をよそおって、こういいました。






 






「でもおばあさん。 私、オシッコがしたいの。 外でしてきてもいいかしら。」
「ベッドの中でしておしまいよ」
「いいえ、どうしても外でしたいのよ」
「しようのない子だね。 だったら早くしてくるんだよ」






 






オオカミは女の子の胴をヒモでむすんでで外に出しました。女の子は庭にでると、急いでヒモをほどきにかかりました。




 







どうにか、こうにかヒモが解けると、側の木に結びつけ、一目散に逃げ出しました。
服を着ていないけれど、かまってはいられません。
早く、早く、逃げなければ!











 






ここで紹介した「赤頭巾」はもともとフランス民衆の間で語り継がれていた民話です。それを最初に文章にまとめたのは、シャルル・ペローでした。

ペローは女の子がおばあさんを食べてしまうシーンを削りました。しかし、ペローの童話の赤頭巾は最後におばあさんも赤頭巾もオオカミに食べられてしまったままで終わっています。 そこには何の救いもありません。
 






  



 


猟師を登場させて、ふたりを救い出し、オオカミのお腹に石を詰めて殺しています、天誅を下したのは、ドイツのグリム兄弟でした。




 段階を踏むうちに、どんどん変わってきた赤頭巾。
しかし、これが本当の赤頭巾、なのです。


 




 









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気分が悪くなったなどの責任は負いません。