「すみませーん、アガる飲み物くださーい」
「アイスコーヒー、アゲアゲで!⤴️」
今日もホームに明るい声が響いている。
レゲエさんだ(初登場)。
いつもテンション高めで
本当に楽しそうに麻雀を打つ。
麻雀の腕もすごく達者だ。
同卓中にはよくざわさんと麻雀談義に花が咲く。
心の底から麻雀が好きなのだろう。
ちなみに、名前の由来は
レゲエやってそうだから(安直)
てか絶対やってる(偏見)
南3局、ざわさんの親番
4000オールをサクッとあがり、
レゲエさん38000点、ざわ39000点
レゲエ「まぁた、近くにきたのかい」
ざわ「どうも、こんにちは」
そんなやり取りを交わしながら、
トップ争いになった1本場
親番、序盤、ドラ
序盤から既に中張牌であふれている。
4枚目の4mや4枚目の7pが出るも
もちろんスルー。
暗刻系の本手でぶつけることになるだろう。
ここで対面から先制リーチが入り…
リーチを受けて一発目
8巡目
ツモ
4枚目の5pを引いてきた。
一応テンパイにとれるが、
4mと7pが枯れているため、
実質ペン4p待ちとなってしまう。
そんな形で一発でド危険5sを勝負するよりは…
ベンッ
4mの壁で、打3m
もちろん逃げるための打牌ではない。
一発放銃は避けながらも
三暗刻以上の手に作り直してぶつけるつもりだ。
「とおらばリーチ」
ここになんと2件目リーチ。
レゲエさんだ。
私も降りる気は無いものの、
2件目も来ると若干バイブスは下げられ気味だ。
9巡目
ツモ
よくぞ重ねた。
これで4-7p,5s待ち(7p枯れ)
4pなら出あがりでも三暗刻がつく。
今すぐにでも追っかけたいところだが…
ダマを選択。
四暗刻変化があるのはもちろんのこと、
この異様な場況に異様なツモ、
まだひと悶着ある気がしたのだ。
10巡目
ツモ
ドラので、の槓子筋
ピンズの下なんて誰も、何も切ってない。
いや俺も親満以上やぞ?降りるわけ…
切れるか畜生!!
縦にも横にも当たるし、
なんならダブロンだわこんなもん。
しかし完全には降りていない。
もしこのを…
このを…
万一重ねるなんてことがあったとしたら…
12巡目
ツモ
ドカン
からの
3件目リーチ!!!
最っっっっ高にハイなリーチで
全員GO TO HELL!!
出あがりでも
リーチタンヤオ対々三暗刻ドラ2赤1
の親倍確定だが
ざわさんの麻雀経験上、
こんなの一発ツモしなかったことはない。
一発目のツモにゆっくり手を伸ばし…
そして力強く…
ツモぎった。
レゲエ「ロン」
リーチ南メンホン対々三暗刻
これまた1本余りの倍満である。
手を作り直して、作り直して、
バイブスは最高潮に達したのだが、、
レゲエさんのさらに高いバイブスの前に
敗れ去った、ざわさん。
次対戦する時は、
最高にハイなアガリを魅せつけ返してやろう。
そう心に決めて、Apple Musicでレゲエミュージックを検索するのだった。