(カーディーラー)
店員1:「いらっしゃいませ。」
つくも:「先程お電話した坂田ですけど。」
店員1:「お…ま…お待ちしておりました!
奥のお部屋にご案内致します!
少々お待ち下さい!」
ハル:「奥の部屋?
普通はこのロビーのテーブルで商談だよな。
やっぱり九十九って気づかれたのか。」
つくも:「んー、こんくらいの変装じゃダメか。」
ハル:「それはこれだけ大きいポスター貼ってあって、毎日見てたらな。」
店員2:「坂田様、九十九様、お待たせ致しました。私、店長の田中と申します。
奥のお部屋へどうぞ。」
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つくも:「じゃ、最後に色は黒で決まり?」
ハル:「そうだな。」
つくも:「じゃあ、このオプションで黒の見積もり出して貰えますか?
必要書類揃えてあるんで、できれば今日契約したいんですけど。」
店員2:「九十九様のお知り合いから、お金を頂戴していいのか…。
本社に確認を取りますので、しばらくお待ち下さい。」
(5分後)
店員2:「お待たせ致しました。
九十九様からのお金は受け取れない、との回答でした。」
つくも:「いや、買わないとちょっと意味がなくて。」
店員2:「そう言われましても…私では…。」
つくも:「じゃ、社員割引価格にして貰えたら嬉しいです。」
店員2:「か、確認して参ります!」
ハル:「困らせてるなぁ。」
つくも:「ちょっとだけワガママ聞いてもらおうよ。オプションほぼフルで付けたし。」
店員2:「大変お待たせ致しました。
本社から、5割引ということで承諾を得ました。決してそれ以上は頂くなとの事ですので、ご理解頂けないでしょうか?」
つくも:「ありがとうございます!
じゃ、それでお願いします。
一括で払うので、最終見積もり金額を教えて下さい。」
(つくもの車の中)
ハル:「うーん、よかったのかなぁ。」
つくも:「せいぜいたくさん乗って、街に宣伝して(笑)
納車も年内予定だから、次回の出張には間に合いそうだし。」
ハル:「だな。」
くしゃ
ハル:「ありがとな。」
つくも:「運転中に危ないよ。」
ハル:「まだエンジンかけてないから、いいだろ。」
つくも:「その…嬉しい…?」
ハル:「もちろんだ!
俺も4月8日までに金貯めるよ!」
つくも:「お金はいらないから、アイデアに期待してる。」
ハル:「わかったよ(笑)」
つくも:「おめでとう。」
ハル:「ありがとう。」
(仁と大輔が局面を迎えている時、つくもとハルは幸せを分かちあっていた。)