第409場 青藍の家 | 小説「果実な僕ら」

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駆け出し脚本家の、初めての携帯小説です。
BLで始まりますが、内容は様々なヒューマンストーリー。
脚本形式なので、ご了承ください。

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あかざえもん @akazaemon_hoshi

【第409場 青藍の家】


(11月5日 12:00頃)


青藍:「今から電話するから、リッツは少し大人しくしててな。」


ワン


青藍:「うん。いいお返事だ。」


(青藍、電話をかける)


女性:『はい、民宿えびすです。』


青藍:「もしもし、藍ですけど、叔母さん?」


女性:『あら、藍くん!久しぶりね。』


青藍:「ご無沙汰でごめん。

突然なんだけど、ちょっとお願いがあって。」


女性:『藍くんのお願いなんて珍しいわね。

どうしたの?』


青藍:「来週の11日、貸切で泊まれないかな?」


女性:『うーん、11日はこの時期にしては珍しく2組の予約が入ってるから難しいわね。

12日なら大丈夫よ。13日は予約があるから連泊はできないけど。』


青藍:「12日は店休日か…。」


女性:『え?』


青藍:「いや、ごめん。なんでもない。

じゃあ12日に貸切お願いしていい?」


女性:「ええ、わかったわ。

詳しい人数とか部屋数は前日の午前中までに連絡してくれたらいいから。』


青藍:「わかった。ありがとう。

また連絡するね。それじゃ。」


ピッ


ワン


青藍:「おっ。ちゃんといい子にしてたな。

12日でも大丈夫か隆平さんにLINEして聞いてみるか。」


『青藍:こんにちは。11日なんですが、予約が入ってるらしく貸切にできないので、12日でもいいですか?』


♪ピロリン


『隆平:もちろん12日でも大丈夫だよ!』


『青藍:じゃ、この後住所とか送りますね。時間はまた決めましょう。』


♪ピロリン


『隆平:了解だよ!』



(17:30頃 Nirvana)


青藍:「葵さん、12日って店休日ですよね?」


葵:「そうだけど、なんか予定?」


青藍:「隆平さんと民宿行こうと思って。」


葵:「騒ぎの中なのに大丈夫?」


青藍:「貸切にして貰って、時間ずらして集合しようかと。」


葵:「それで大丈夫?」


つくも:「それなら、俺たちも行こうか?」


青藍:「九十九さん!」


つくも:「幹部の行けるやつだけでも一緒に泊まれば、怪しまれる可能性も低いんじゃない?」


葵:「確かにそうですね。」


つくも:「青藍はどう?」


青藍:「そうですね、なるべく嫌な噂は避けたいので有難いです。」


つくも:「じゃ、隆平さんに確認してね。

俺は行けるけど、葵は?」


葵:「俺も行けます。」


つくも:「じゃあ、あとはエレアと司と仁さんに聞いてみるか。」


エレア:「俺も行く!」


青藍:「エレアさん!」


エレア:「民宿ってどこ?釣りできる?」


青藍:「伊豆です。釣りもできますよ。」


つくも:「お前にのんびり獲物待つとか想像出来ないんだけど…。」


エレア:「おっ!言ったな!大物釣ってやる!」


つくも:「なんにしても、とりあえず3人は行けるから、目隠し要員にはなれるだろ。」


青藍:「ありがとうございます!」



(つくもの提案は隆平にも快く承諾してもらい、嫌な噂になる心配もなさそうで、青藍もその日を楽しみにしていた。)