初野 晴さんの「千年ジュリエット」を読みました。
千年ジュリエット 初野 晴
あらすじ
こんどの舞台は文化祭。アメリカ民謡クラブ、演劇部、そして吹奏楽部…おかしなキャラクターたちがひき起こす難問題とは?青春ミステリ“ハルチカ”シリーズ第4弾。
「BOOK」データベースより
先日「空想オルガン」を読んだばかりのハルチカシリーズ。
4編からなる短編で構成されているが今回はすべて文化祭の話。
前作がほぼ主人公たちが所属する吹奏楽部のコンクールの話がメインだったが、
今回は他の部のストーリーが多し。
今まで登場したキャラたちもオールスターで勢揃い。
新たに登場した鍵盤ハーモニカ吹きの山辺真琴さんのキャラも個性的で面白い。
その風貌からスナフキンとの渾名されるが、発言も実際達観していてスナフキンぽい。
アメ民部長の甲田君の弾けつつも心優しいキャラも好きだ。
「失踪ヘビーロッカー」はその甲田くんのキャラだけで笑える。
印象に残った話はやはり表題作の「千年ジュリエット」。
文体から、これは…あの手のトリックだなとミステリ読みはすぐに察知できるが、
その実態は予想の斜め上を行くオチでビックリ。
こいつはヤラレタ!
米澤穂信の古典部シリーズのアニメが評判らしいので、
次はこのシリーズも映像化しそうな予感。