トラップ・ハウス | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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石持浅海さんの「トラップ・ハウス」を読みました。


トラップ・ハウス 石持浅海

あらすじ
大学卒業を間近に控えた本橋大和は、級友たちと車2台に分乗し、郊外のキャンプ場に出かけた。先乗りしたはずの幹事の姿は見えないが、チェックイン済みのトレーラーハウスに向かう。見慣れない宿泊施設に興奮した九人全員が中に入って、そのドアが閉まったとき、復讐劇の幕が開いた―。はたして彼らは、生きてここから出られるのか!?―。
「BOOK」データベースより

外部とは遮断されたトレーラーハウスに閉じ込められた若い男女。
いろいろなところに仕掛けられたトラップと、思わせぶりなメモ書きで、
犯人と犯人の目的を推理していく話。

王道のクローズド・サークル物でミステリファンは胸がときめく。
9人に共通する忘れたい過去を今一度考察して、それぞれの証言と推理で真実が明らかになっていくのだが…、読んでいる最中は犯人はきっと十中八九このメンバーの中にいるんだろうし、
これって岡嶋二人の「そして扉は閉ざされた」に似てない??と思ってしまった。

仕掛けられたトラップが画鋲とか針とか死なない程度のいやらしさなのがちょっとチープと思いつつも(実際に死んじゃう人もいたが)、
適度に恐怖を味わせてパニック状態のみんなに過去を思い出させる方向に話が転がっていくので、犯人のやり方は間違っていないのだろう。
ものすごくオーソドックスでストレートなミステリな分ラストにひねりが欲しかったかも。