最近家で観た映画色々 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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最近家で鑑賞した映画の感想色々。
何度も観直している映画もあり。


レギオン スコット・スチュワート監督

人間を見捨てた神が、将来神の宿敵になるであろう子供を生まれる前に殺そうとする話。
片田舎のしょぼい食堂に立て篭もる人間たちVS天使達に憑依されたゾンビみたいな人達。
ターミネーターの筋書きにバスタードな設定を混ぜたゾンビ映画。
銃火器で普通に退治できるイマイチな天使たち。
そして唯一人間の味方をする天使ミカエルも大した能力があるわけではなく銃火器が主力武器。
神と人間の争いというスケールが大きな話の割に、田舎の食堂で小ぢんまり繰り広げられるこのギャップ。
神の天敵になるような子供の母親がなぜ全然尊敬できないビッチなのかもわからない。
いつも喋りまくる役が多い印象のポール・ベタニーも寡黙なキャラでなんか合ってない。
最初の婆さんが「キシャー!!」ってなるシーンだけ良かった。


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ディープ・ブルー  レニー・ハーリン監督

今更だがドキュメンタリー映画じゃない方の「ディープ・ブルー」。
昔観たことがあったものの、完全に忘れていたのでほぼ初見のような感覚で観られた。
脳みそがデッカクなった賢いサメ達が人を襲う。
とにかく観る側を裏切るように作られたとしか思えない筋書き。
主役やヒロイン以上にオモシロ黒人枠のコックが大活躍。
一番のインパクトは予告でも流れていたサミュエル・L・ジャクソンがガッツリ食われる場面。
松岡修造ばりの「がんばれ!諦めんな!」の演説中にやられちゃうのは完全にギャグ。
サミュエルで言えば、アバンギャルドな髪型で狂ったように「NO、NO、NO、NO、NO、NO!」と連呼する「アンブレイカブル」に匹敵する心に残るインパクトのあるシーン。
ずっとサメの恐怖に晒されている状況なのに、登場人物の誰からも「ジョーズ」の話題が一切ないのが、なにか製作陣が意地になっているようにも思えた。



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スーパー!  ジェームズ・ガン監督

リヴ・タイラー扮する奥さんが薬の元締めと浮気をして出て行ってしまい、
悶々と過ごす中年のオッサンが子供向けのヒーロー番組に感化され、
更に自分の妄想で神様の啓示を受けたと信じ込み、コスプレして街の悪を倒すというストーリー。
途中で仲間になるエレン・ペイジ扮する変な女の子も合わせて、とにかくふたりともブっ飛び過ぎ。
そして同じ素人ヒーローものの「キック・アス」と比べると、爽快感がまったくない。
痛くてグロイ描写もめちゃくちゃ多い。
行列に割り込みするカップルの頭を問答無用でレンチでかち割る姿はヒーローというより、
完全にイっちゃってる人。相棒の女の子の方は輪をかけて狂っている。
変な衣装に身を包み、帰ることを望んでいない奥さんを奪還しに、ケビン・ベーコン扮する薬の元締めのアジトに乗り込んで殺戮の限りを尽くす姿は、こりゃ「タクシードライバー」のオマージュなんだと悟った。
ヒーローものとして観たらダメな映画なんだと思った。



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シモーヌ アンドリュー・ニコル監督

アンドリュー・ニコル監督の「TIME」をものすごく期待して観たが残念な出来だったので、
この監督の違う映画でで口直しをしようと思い、久しぶりに鑑賞。
バーチャルのCG女優(シモーヌ)で映画を撮ったアル・パチーノ扮する映画監督が、
それがCGだとバレないように奮闘するコメディタッチのストーリー。
10年前に観た時は、斬新な発想だなあと感じたが、
シモーヌが大衆から熱狂的な支持を得ていくシーンは、
今の時代のバーチャルアイドルの流行をリアルに先取りしていたように思える。
(ライブをするバーチャルアイドルという発想は「マクロス0」というアニメがあったのだが)
何より現実とバーチャルの曖昧な境界線を描きたかったという映画のテーマは十二分に伝わる。
シモーヌが消えた事で殺人容疑でしょっ引かれるくだりが象徴的。
バーチャルがリアルな世界を侵していく現実を見事に表している。
リアルマネーてバーチャルなレアカードを追い求めたり、
二次元のキャラを自分の嫁と言い切る人種が多数いるこの世の中、
実際創られた虚像をリアルに追い求める事が冗談ではなくなってきている。
そう観るとこの映画はコメディタッチで楽しいが、近い未来を憂いた高尚なテーマがあったのだと実感する。
やっぱりアンドリュー・ニコルはスゴイ!



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COWBOY BEBOP 天国の扉 渡辺信一郎監督

奥さんが「COWBOY BEBOP」を知らない、と言うので、
「なんだと!??あのアニメを知らないだとっ!?」と自分のそっち方面のボルテージが上がって、
DVDBOXを引っ張り出してきて毎日会社から帰って数話づつ一緒に観るというのを2週間ぐらい続けていた。
先日やっとTVシリーズが全話観終わったので、奥さんの熱が醒めないうちに映画も鑑賞。
やっぱりこのアニメは音楽がむちゃくちゃ良い。
そしてTVシリーズと比べると画のクオリティもすごい。
特にモップの格闘シーン、ドッグファイト、ラストの格闘シーンは何回も観てしまう。
ただストーリーはTV版の一話完結で慣れちゃっているから、
ちょっと長くてダレ気味感がでてしまうんですよねー。
あと作中一回も「Tank!」が流れない事が不満。
まあ今では「ホンマでっか!?TV」の曲としか思われないんでしょうね。



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ミッション:8ミニッツ ダンカン・ジョーンズ監督

シカゴで列車爆破事件が起きる。主人公はテロの犠牲になった一般人の死ぬ直前8分間の記憶に侵入し、犯人の手がかりを掴むというミッションを与えられる。そして何回もこの8分間を繰り返しては失敗して電車が吹っ飛ぶ。
これはのあの西澤保彦のミステリ小説「七回死んだ男」と同じようなディティール。
何を書いてもネタバレになりそうなのであまり詳しく書けないが、
これはすごく面白い映画だった。
ただの犯人探しだけの映画ではなく、それ以外の部分に非常に重要なテーマがあった。
「映画通ほどダマされる」とのキャッチコピーだが、ビックリするほどのどんでん返しがあるわけでもない。
物語の着地点が素晴らしい。そこに至る演出も緻密で見事。
これは間違いなく傑作!