大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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「大学キャリアセンターのぶっちゃけ話」を読みました。


大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 沢田 健太

なぜこんな本を読んだかといいますと、
今までうちの会社はほぼ中途の社員で構成されていたのですが、
この4月から新卒の社員が数名入社する上、
来季からは本格的に新卒採用を実施しようと計画されているのであります。

今まで自分の部署は人が欲しいなーと思ったらリクナビやハロワなどを使って勝手に募集して
自分で面接して採用するという、まるでアルバイトの募集のような状況でありました。
ちゃんとした会社に勤めている方からみたら、驚愕の状態だったのですが、
会社として新卒を採用するとなると、こんなアバウトな感じじゃイカン!と思い、
まずは現状の大学生の就活事情をしっかり知っておこうと手に取りました。

何しろ自分が就活したのははるか十ン年前。
人より多く就職活動と面接を経験した私ですが、
(何しろ卒業できるはずと踏んで毎年就活は頑張るものの、結局大学4年を◯回経験しましたもので…)
今と昔とでは就活の仕方も時期も様変わりしすぎていているので、
現状把握の為に、丁度話題にもなっている本を読んでおこうと思った次第。

「大学キャリアセンター」という名称からしてなんじゃそりゃ?な私には、
冒頭の「大学キャリアセンター」の歴史や沿革が大変ありがたい。
ああ、なんだ。大層な名称だが昔で言うところの「就職課」か、と把握。

著者の経験に基づくキャリアセンターのよもや話。
現状の学生の就活事情。
学内の求人票、エントリーシートのウェブ化による弊害。
採用する企業の思惑や人事部の内情等々、
なかなか興味深い話が多い。

自分の会社や立場を関係なく、読んでいて一番面白いと思ったのは、
就活生の親はどうすべきか?という章。

子供を親の会社の飲み会に連れて行く、というのが目を引いた。
会社や仕事に対して社会人の様々な意見が吸収でき、
飲み会での議論の場を見るだけで勉強になる、という。
そして親自身も社会の大先輩として自身の会社の話をする。
組織図を見せここの部署はこういう部署だと解説し、
自身が最初どの部署にいてどう経て来てどんな役割を担って来たかを子に伝える。
一人の企業社会体験から学ぶものは多いとの事。

これは実に有意義な親子の交流だと思う。
私自身学生時代に、父親に父親自身の企業人としての歴史をちゃんと教えてもらえば良かったと読んでいて後悔した。
就活生の親についての章は、
てっきり最近の親は子供と一緒に企業説明会にも現れるモンペみたいな人種が多い、例えばこんな事が…
のようなネタ集みたいなものを想像をしていたのでとても驚いた。
著者が真剣に就活生を想い、その子を思う親を尊重する真摯な姿勢にとても好感がもてた。


全章を通しての感想は、
今の就活の現場は採用される方も、それを支援する装置も、
採用する企業も、どこか迷走しており、この仕組みの至る所に不備があるのだなぁ、と。
そして、うちの会社は新卒者を受け入れるにはまだまだ足りてない部分があると実感しつつ、
今の就職難を生きる大学生の大変さも改めて感じる一冊だった。