ブラック・ジャック創作秘話 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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「このマンガがすごい!」でも話題になっていた「ブラック・ジャック創作秘話」を読みました。


吉本浩二 (イラスト),宮崎 克 (原著)

"漫画の神様"手塚治虫先生の創作の現場を関係者の証言で再現するマンガ・ノンフィクション
と銘打っているだけあって、完全にドキュメンタリーの様相。

どんなアイデアで、どんな話に感化されて、どんな元ネタであのブラックジャックが創られたか?
というストーリーではなく、
どんな環境で、どのような人達で、どれだけ苦労してあの名作が創られたか?
という創っている側のバックボーンのお話。

読んだ感想は…、これはリアル「燃えよペン」(島本和彦著)ですね!!
あのマンガはリアルなエピソードを面白おかしく多分に装飾して創作されたフィクションマンガですが、
このマンガは完全にノンフィクション。
それだけに当時の異常なまでの熱気と凄みを感じます。

衝撃的なシーンは手塚先生が原稿に向かっている姿。
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『――先生の描いてる様子?
ベレー帽なんてかぶりませんよ 取材の時だけです
細かい絵を描く時はメガネをはずして
当時 入居していたビルは全館冷房で 深夜12時になるとストップするんです
手塚先生は汗だくで 鉢巻きをしめ 貧乏ゆすりをしながら
まるで 肉体労働者のように
眼で原稿を喰らうように描いていました』

いや~、汗臭い。
常に締め切りに追われ、旅行中の飛行機の中でも黒インクを左手に持ったまま、
劣悪な環境でマンガを書き続ける手塚先生の姿が壮絶。
そして手塚先生に振り回され続けるアシスタントや編集者の面々の
鬼気迫る焦燥と苦悩も生々しい。
漫画もアニメも限界ギリギリで製作されていたのがよくわかります。

寺沢武一や石坂啓などが当時アシスタントをしていたというのも、
全然知らなかったので非常に興味深く面白かったです。

これ昭和40年末~50年代の話ですが、
当時(今も)、手塚プロダクションは高田馬場にありました。
手塚プロダクションの場所は新宿区高田馬場4丁目。
実は私は小学校を卒業するまでまさにこの高田馬場4丁目に住んでいました。
当時小学生だった私は普通に友達と、この手塚プロダクションのビルの前で遊んだりしていましたが、
(一度果敢にもチャイムを鳴らしたところ、マネージャーらしき人に追い返されたことがあります)
まさか中ではこんなに凄まじい事が行われていたとは!!