彼女が追ってくる 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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石持浅海さんの「彼女が追ってくる」を読みました。


彼女が追ってくる 石持浅海

碓氷優佳シリーズの新作です。
犯人は最初からわかっている状況で、
探偵役の碓氷優佳がいつもの人間離れした観察眼で推理する、
という展開。

映像ではコロンボや古畑に代表される、
全てがわかっている読者(視聴者)が犯人視点で楽しめる倒叙ミステリです。
犯人の行動がわかっている分、どこにミスがあったか?
どこから矛盾を言い当てられるか?に主眼を置いているので、
読む方は犯人の行動に理解を示せないとなかなか辛い。

その点この話は犯人がちょっと行き当たりばったり感が強くて、
行動に共感ができない部分が多かったですねー。
そもそもなぜわざわざ自らクローズドサークルに近い状況で犯行に及んじゃうのか。
これは言ったらダメなんですかね。

ただ、殺したはずの被害者からの最後のメッセージを
犯人が探偵役と同じく必死に解明しようとするという展開は読んでいて新鮮。
タイトル通り最後まで「彼女が追ってくる 」でした。
殺された被害者のほうが一枚上手というのは非常に面白かったです。

探偵役の碓氷優佳は相変わらず何とも嫌な人間ですねー。
でもこのシリーズは面白くて読んじゃうんですよね~。

あと、ネットショップ経営者の被害者のスマートフォンを勝手に弄る際、
色々な情報が詰まったスマホにパスワードでロックもかけずにいるのは経営者としては失格だ、
というクダリが気になりました。

自分はスマホにロックなんかかけたことが無い!!
言われて初めて気付いた!w
今度から気をつけよう。