新ブラックジャックによろしく完結しましたね。
新ブラックジャックによろしく 9巻 佐藤 秀峰
マンガの内容外のところで色々騒がれておりましたが、
それでもしっかり物語として完結したのは素晴らしい。
この移植編は主人公の斉藤先生の葛藤が、
前作までの不条理な日本医療に対する怒りや悲しみではなく、
「医者とはなんなのか」
という非常に難しい疑問に終始して、
読んでいるとかなり重く鬱積とした気分になりました。
最後はハッピーエンドとまではいえないまでも、
医者として前に進み続ける斉藤先生の生き様を見て、
昔のような情熱が表面にでないまでも
ストイックにひとつの職種に殉じて生きていくというのも
素晴らしい人生だなあとしみじみと感じました。