BG、あるいは死せるカイニス 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

家具 通販 赤や 竹田のブログ

家具 通販 赤やで働く竹田のブログです。仕事の事や家具のこと、個人的なしょーもないことまで日々綴っていきたいと思います。

石持浅海さんの「BG、あるいは死せるカイニス」を読みました。

$家具 通販 赤や 竹田のブログ-BG、あるいは死せるカイニス
BG、あるいは死せるカイニス 石持浅海

人類は生まれてきた段階で全て女性。
選ばれし者のみが男性に性転換する…
という世界設定の中で
殺人事件が起こるというミステリ。

西澤保彦さんのSF+ミステリな小説が大好きなので、
SF設定なミステリは、ドンとこい超常現象であります。

と構えながら本を開いたのですが
意外とこの小説内の世界観は現実と違和感があまりなく、
単に女子高生を中心とした学園ものミステリとして
さくさく読み進めました。

終盤である人物がスーパーサイヤ人化して、
この世界設定ならではの"犯人"と"動機"を言い当てます。
なるほど…と思いつつも、ちょっと論理飛躍しすぎかも?

でも伏線はたくさんありましたし、
気付かなかったワタクシが悪いですな…。

また、この世界ならではの倫理観や価値観の根底の部分が
よく聞くジェンダーフリーをめぐる論争的な何かよりも
興味深く面白かったです。