スクランブル 読書感想 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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結構昔の小説なのですが、

今更ながら若竹七海さんの「スクランブル」を読みました。

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スクランブル 若竹七海

高校時代の仲間が集まった結婚式で
15年前の殺人事件の犯人が誰なのか?
が明らかになるというドキドキするお話。

その殺人事件という大きな軸がありつつ、
各章で各人が振り返る高校時代のエピソードが
いわゆる当時の「日常の謎」の解決話で、
各章だけ読んでも充分楽しめる連作短編集の形式となっています。

ミステリ的な要素もすごく面白いのですが、
この小説は何より高校生の描写が抜群にうまいですね。

女子校のノリというのは正直わかりませんが、
仲間意識や嫉妬やら妄想やらそういった
思春期特有の「イタイ」中二病な感じが
ものすごく伝わってきます。

未熟な17歳を卵となぞらえて
各章の表題が、
スクランブル・ボイルド・サニーサイド・アップ等々
卵料理なのも面白いですね。

私自身も未熟な卵から現在どんな料理になったのか気になります。
高校生の当時からなんの成長も変化もなく、
生たまごのままの玉子かけご飯とかになっていそうで怖い(;^_^A