またまた米澤穂信さんの小説を読みました。
刊行されたのは2005年なのでもう5年も前ですね。
もっと早く読めばよかったw
犬はどこだ 米澤穂信
なんともゆる~い探偵の主人公が人探し、
ヤル気満々の助手が古文書の調査と
それぞれ全く別の調査をしていたはずが
やがてそれぞれが交錯して繋がる…という構成。
前半は主人公の昼行灯のような人物像と
助手の面白キャラ的な雰囲気で
まったりとした空気で話がすすみますが、
後半は主人公が持っていたポテンシャルを徐々に解放し
助手もなんだか使えるデキル男に!
俄然緊迫感が高まり、
オラワクワクしてきたぞ!
(以下ちょっとネタバレ↓)
そしてクライマックスは
最後は火曜サスペンスよろしく
絶壁みたいな場所で
片平なぎさが説得&犯人が自供な展開
と予想していましたが…
なんと!そうなるのか!!
なるほど、これは凄いっ!
インターネットの光と闇にも
スポットが当てられ、
非常に現実的に描かれているのも見事でした。
主人公を含め登場人物がとても魅力的で
これ一作で終わらすのはもったいない!
是非是非シリーズ化していただきたいものです。
本当にもっと早く読めばよかった(;^_^A