評判がいいようなので、去年出版された２作目を手に取りました。
密室殺人ゲーム2.0 歌野晶午
前作を読んだ時は
「うへぇ、今のご時世にこんな小説だして大丈夫なのかな？」
とも思いましたし、その内容・設定にかなりの衝撃を受けました。
今作は前作とスタイルが変わらないので、
その点はすんなりと入ることができましたが、
「あれ？前作の続き…？じゃないのかな？
パラレルワールドっていう設定？？」
と、導入部でいろいろ戸惑いました。
しかしながら物語の途中でその疑問も解消。
なるほど！表題通りの２．０に納得。
前作からの先入観で読んでいたので、
その解答直前の話での「ヤラレタ感」は相当でした。
全体的には相変わらず倫理観のかけらもない、
トンデモない話ではありますが、
読み物としては非常に楽しい小説でした。
（楽しいという表現は問題あるかも…？）
個人的にはＱ３のトリックに感服いたしました。
ザンギャ君すごいです。
現実的に誰も真似できません。