ひつじ妻の妊娠がわかったのが、7月中旬ですぐさま、直接の上司(班長)と副課長には報告した。

 

その際、「育休をとる予定です。」と伝えていたので、あとあと色々言われるとは思っていなかった。

 

 

 

・・・・・・それからしばらく。

 

 

 

 

庁内では、11月ごろに人事ヒアリングが行われる。

 

といっても、公務員獣医師の場合、一般職(事務職)やほかの技術職と異なり、異動先が極めて限られているため、よっぽどのことがある人以外は人事ヒアリングもほとんど形だけとなっている

 

 

で、今回その「よっぽどの人」が私である。

 

 

事前調査票に、「育休取得予定6か月」と書いて提出したところ・・・・・・

 

 

課長「子供ができたのは、おめでたいんだけど、

   素直におめでとうと言えないね…」

 

ひつじ「はぁ・・・」

 

すいません、という言葉が後をついて出てきそうになるのを、必死に堪えた。

 

 

 

課長「奥さんも育休取るんだよね?」

 

ひつじ「ええ。産休とあわせて2年間。」

 

すいません、という言葉が(ry

 

 

 

課長「まぁ、権利だから、取るなとは言えないんだけど、

   なんでまた?」

 

ひつじ「できるだけ長く育児に関わりたいからです。

    あとは、うちは私の実家が近所にありますが、

    姉以外全員働いていて、かつ姉ももうすぐ2人めの

    出産を控えているので、なにかと手が足りないからです。」

 

課長「うーん……そうかぃ。

   こっち(職場)も人手は足りてないんだけどね。」

 

それは重々承知しているし、そうしていることも課長はわかっている。

さらに、そういう切り口に私が一番弱いこともわかっている。

だって、私がリクルートおよび獣医事担当なのだから。

 

ので、私は何も言わなかった。

言えることはあっても、それはただ権利を笠に着た下から上への暴力になってしまうので、何も言わなかった。

 

 

 

課長「……まぁでも、この調査票に書いてあるということは、

   これで行くということだね?」

 

そうである。事前調査票は、人事課に届くため、あとから訂正するとなると何かと面倒なのである。

 

しかも、男性の育休取得を推進している人事課からすれば、後から「育休取得やめました」なんて言われたら、なにか職場内の圧力(パワハラ、マタハラ)があったんじゃないかとかヤブヘビなこと間違いがない。

 

 

 

・・・・・・まぁ、実際今この場で結構な圧力かかってるんですが笑

 

 

 

ひつじ「はい。取ります。」

 

ということで、私の育休半年間が承認された。

 

 

 

ここから、課内での私の立ち位置、振る舞いは大きく変わっていかざるを得なくなるのであった。どすこい。