相「あっ・・雨だ~・・」
櫻「傘持ってこなかったな・・」
和「小雨だから大丈夫でしょ・・店、すぐそこだし」
潤「・・・・・・」
仕事が終わり、外に出ると、雨・・・・というより霧雨だった
空を見上げ、霧吹きを掛けられているかのような雨に目を細める
(歓迎会・・か・・)
中途採用だし、別にこんな事してくれなくても良いのに・・と思ったが
でも、一緒に働く事になるのだし、コミュニケーションは必要だろう
櫻「店、いつもの所?」
和「ええ、いつもの部屋予約しておきましたよ」
相「大ちゃんは?」
櫻「ああ、後から来るって・・会議長引いてる」
潤「あの・・部屋って・・」
和「うん、俺達がいつも行く店があるんだよ」
ニコっと笑みを浮かべると「行こう」と言って歩き出した
(いつも行く・・)
と言う事は、仕事終わりに飲むことが多いって事だろうか?
だったら、嫌だな・・
仕事とプライベートは分けたい
必要以上に仲良くなりたくない
潤「ふう・・」
次に誘われたら、どうやって断ろう・・と考えてしまう
櫻「フフ・・溜息ついて、どうした?」
隣に来た櫻井さんが俺の顔を覗き込んできた
潤「あ・・いや、仲が良いんだな~と思って・・」
櫻「ああ・・まあ、うちの課は特別ね・・何て言うか、利害が一致したというか・・」
ハハっと笑いながら言った
潤「どういう意味ですか?」
櫻「うん・・まあ、俺達は出会うべくして出会った感じ?二宮はちょっとやりすぎな時もあるけど・・まあ、俺も楽しんでいるから文句も言えないよな」
潤「あの・・なんの話をしているんですか?」
意味が分からず首を傾げていると
櫻「直ぐ分かるよ」
そう言って眉を下げて笑った
それから、5分くらい歩くと店に到着した
和「ここだよ」
そう言って目の前のビルに入りエレベーターで5階に上がった
・
店に入ると直ぐに店員に案内されて連れていかれたのは、ソファやテレビまで置かれてある部屋だった
まるで、誰かの部屋に来たような感じだ
部屋の中央に置かれてあるソファは3人が座っても余裕なほど大きい
床にはフカフカのラグマットが敷かれてある
テーブルには、既にグラスとワインボトルが置かれていた
櫻「料理は頼んでいたんだろ?」
和「「ええ、適当にコース頼んだよ」
そう言って、ソファに座ると早速ワインボトルを手に取った
相「潤君は主役だから、そこに座って!」
そう言って、俺をソファの真ん中に座らせた
潤「こういう店は初めてですよ・・」
櫻「ああ・・芸能人も使っているみたいだよ。周りの目を気にしないで楽しめるからね」
そう言って目を細め微笑を浮かべた