◯マーグリット・メイヨー再話 , ジェイン・レイ絵 , 百々佑利子訳『空想動物ものがたり』岩波書店、2005年10月
「羽毛のあるヘビ神」:地上に音楽をもたらす神話。神々としては『いだいな神「くもり鏡」』『ケツァル–コーアトル、羽毛のあるヘビ神、やすむことのない風の神』『太陽(=トナティウ?)』が登場。
字が大きめで挿絵も大きくとってあり、まさに「絵本」という感じ。
ケツァルコアトル神がテスカトリポカ神の呼びかけを聞いて「またどうせ何か用を押し付けられるんだろうな、行きたくないな」と思いながら渋々行くところとか、案の定仕事を頼まれて「仕事? なら来なきゃよかった」的に口に出しちゃうところとか、でも結局人間のためだからと太陽の家に行く優しさとか、なんかとても可愛い。
◯『グラフィックカラー世界の民話6 カナダ・アメリカ・メキシコ』研秀出版、1980年
字が細かめで読み応えのある本。
「トルテカの王ケツァルコアトル」:人間(王子)としてのケツァルコアトルの伝説
「トウモロコシ畑を作った子ども」:「アステカの言葉」(ナワトル語)のトカゲ「クエッパリ」、スペインの地名「カスチリャ」が文中にある。
「子兎と蛇」「蛇と人間」「コヨーテとクー鳥」「白鳥に変身した娘」「隠者と人殺し」「世界が終わりになると信じた動物たち」「神の恵みを受けた怠け者」「貧しい薪売り」「三人兄弟」「怠け者の息子」