首凝りによってアタマの調子が悪くなることがあります。
そのメカニズムの詳細について書いていきたいと思います。
前回は、筋肉の状態について
筋肉が固い=筋肉が働いている状態。収縮したい状態。
筋肉が柔らかい=筋肉が働いていない状態。弛緩した状態。
凝り=働いた後も柔らかい状態に戻れなくなってしまい、疲労回復が出来なくなってしまった状態。
とまとめさせていただきました。
今回は首の血流についてです。
まず、身体中に血を巡らせる働きをしているのは心臓です。
心臓は胸の所にあり、そこから枝分かれして頭に向かって血を送っています。
心臓から頭までの中間地点にあるのが首です。
下の画像は主要な血管のみが記載されているため、実際はここからさらに細かく枝分かれし、
至る所に血管が張り巡らされています。
心臓の周りには肺などがあり、筋肉と心臓や大きい血管は接していません。
下の画像は、胸の断面図(T7断面図)です。画像の下側が身体の背中側です。
画像のように中心に心臓(ピンクの部分)であり、それを覆うように肺(紫の部分)があります。
そしてその外側に肋骨(グレー)があり、その周りにある黄色の部分に筋肉(骨格筋)があります。
ご覧の通り、筋肉は身体の1番外側にあり、筋肉が心臓を圧迫するような要素はありません。
頭や顔も同様に血管を圧迫するような筋肉はありません。
頭蓋骨の中は脳ですので、そもそも血管を圧迫するような筋肉はありません。
頭蓋骨の表面にも血管も圧迫するような強い力を持つ筋肉はありません。
しかし首の血管は、骨の外にあります(上の画像)。
下の画像(C6断面図)を見てみると首の骨が中心部にあり、画面下側が首の後面であり、
首の後面は筋肉だらけです。
その後面の筋肉の隙間には血管や神経が通っており、
首を動かしたりすると筋肉によって血管や神経が圧迫されるという事が起こります。
日常生活での動きであれば特に何もありませんが、
筋肉が働き過ぎて常に固くなってしなうと
血管や神経が圧迫されたままになってしまいます。
そうなると寝不足、イライラしやすい、鬱っぽい症状などが出てきます。
では、どのような動きをすると首に負担がかかるかといいますと、
頷くような姿勢の時、つまりスマホを見るような姿勢の時です。
人間の頭の重さは体重の10%になると言われており、
体重が60kgの場合、頭の重さは6kgになります。
頷く姿勢になるとその3倍の重量が首にかかると言われ、
首への負担は強くなります。
という具合で、心臓から脳までの血管をみていくと
1番血管や神経が圧迫されやすい部位が首であり、
日常生活で頻回に行う動作によって容易に血管が圧迫されやすい環境にあります。
では、今回はここまでとしたいと思います。
ありがとうございました!!
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