前回の記事では「動作/動作」を構成するものの1つに「筋力」があり、

「筋力低下」により「姿勢」や「動作」の実施に支障が出てしまい、

それが「その人らしい生活・人生」を送ることを妨げる

と書かせていただきました。

 

「筋力低下」が生じると、筋力低下していない筋肉を優先的に使用するようになります。

それが続くと、優先的に使用されている筋肉が過労状態になってしまい、

少し押しただけでも「痛み」が出るような状態になってしまいます。

それらの代表例が、腰痛や肩凝り、膝の痛みなどです。

 

そのような状態になると、多くの人が「湿布」の使用などを検討すると思います。

今回はその湿布についてです。

 

湿布は痛みや炎症を抑える成分が使用されており、

それが皮膚から吸収されることで、

痛みなどが出ている部位が楽になるという仕組みになっています。

痛みなどを和らげるという意味では

湿布の役割は「もみほぐし」などと同様です

 

私もたまに湿布を使いますが、効果は間違いなくあります。

しかし、それは使用した時だけであり、

剥がしてしてからしばらくすると再びこわばりが生じます。

これは経験したことのある方も多いと思います。

 

なぜ楽になった筋肉が、再びこわばってしまうのか?

理由は、その筋肉がこわばっている原因を解決できていないからです。

 

こうやって書くと、私が湿布やもみほぐしを否定しているように感じてしまうかもしれませんが、

私は湿布やもみほぐしを否定しているわけではありません。

ただ「それだけで終わらせてしまうと、もったいない」と言いたいです。

 

話は戻りますが、楽になった筋肉が再びこわばってしまう原因についてです。

その原因は、弱くなった筋肉を使用せず、使いやすい筋肉のみを使っているからです。

「いやいや。こっちだって好きでそんな身体の使い方をしているわけではない!」

と思われる方も少なくないかもしれません。

ごもっともです。筋肉は強い方が優先的に使用されてしまうため、

自分の意思で弱い筋肉を使用することは難しいです。

 

ですが、特定の姿勢で力を入れることで

弱い筋肉を使用することが可能となります。

一度弱い筋肉を使用すると、

強い筋肉が「人手が増えたから、自分も休める!」とリラックスしてくれます。

 

つまり筋肉が弱っている状態というのは、欠員になっている状態なんですね。

だから出勤している筋肉(強い方の筋肉)の仕事量が増えてしまっている状態です。

でも、弱い筋肉が出勤するようになると、人手が増えて強い筋肉の仕事量が減るため、

強い筋肉はこれまでの過労状態から解放されます。

 

そうなると、これまでこわばっていた筋肉(強い筋肉)は一気に緩みます。

それから湿布やもみほぐしを行うと更にほぐれます。

なので、弱い筋肉を使用できる状態+湿布・もみほぐしによって、より大きな効果を期待できます。

 

そして、弱っていた筋肉が働くようになるメリットは他にもあり、

強い筋肉の負担が減ったことで、痛みが再発しずらくなるという素晴らしい利点があります。

これが痛みの根治に必要な1つ目の条件だと思います。

 

それに加えて、一部の筋肉のみに負担のかかるような姿勢/動作を避けるよう習慣付けていくことで

腰痛や肩凝りなどの痛みの再発を予防していくことが重要です。

一部の筋肉に負担のかかる状態が続くと。再び筋肉の強弱に差が出来てしまいます。

なので「弱い筋肉が働いている状態」「一部の筋肉に負担がかからない姿勢/動作」をセットにしていくことで

痛みのない生活を維持しやすくなっていきます。

この2つの条件がそろった状態こそが「根治」だと私は思います。

 

弱くなっていた筋肉を活性化させ、負担のかからない姿勢を心掛けることで、

痛みに邪魔をされることのない「フツーに動ける状態」を維持・向上していくことが可能となります。

それによって理想の生活(自身の良いと思う姿勢や動作が出来る、仕事を頑張る、家族や友人との関わり、旅行やスポーツなどの趣味を楽しめる等)をいつまでも維持していきたいですね

 

では、ありがとうございました!!

 

 

 

あかつき整体

千葉県市原市五井中央西1-3-11ウイング五井501(駅から徒歩4分)