大阪芸大に本格的映画館 最高の映像と音創作の糧 一般開放も検討=大阪

2009.12.21 大阪朝刊 21頁 写有 (全655字) 












 大阪芸術大(河南町)に映画館が完成した。映像学科の学生らに不朽の名作を鑑賞する場を提供するのが狙いで、劇場用の35ミリフィルムなどで上映、臨場感あふれる音響を再生できる6・1チャンネル・サラウンドシステムも備えている。同大学は、映画の配給会社とタイアップした試写会などで一般開放も検討している。



 スクリーンはシネマ(縦2・4メートル、横5・8メートル)、ビスタ(3メートル、5・5メートル)、スタンダード(3メートル、4・1メートル)などの大きさに調節でき、16ミリフィルムやブルーレイなども再生可能。119席ある。7号館のテレビ用スタジオを改修し、9月末に完成した。



 同学科によると、講義はこれまで、構内につくった撮影所での映画制作に重点を置いてきた。映写機などの上映設備はあったものの、一線で活躍する映画監督らを講師に招いて作品を上映しても、音響設備が整っていないこともあって、作り手の意図を十分に伝えることができなかったという。



 一方、ここ数年、過去の名作に興味を示そうとしない学生も目立つように。テレビのサイズにあわせて画面の両端を切り、放送時間枠に再編集した作品ではなく、「スクリーンの色彩や音響など、作り手がこだわった作品に触れてもらおう」(同学科)と、映画館をつくることにした。



 映画監督の大森一樹・映像学科長は「どこにでも胸を張れる施設。監督ら作り手に、映画館での特別講義を積極的に呼びかけると同時に、学生には作品を見ることが映画作りの一歩だ、と知ってほしい」と話す。



 写真=映画館に取り付けられた映写機




読売新聞社