人の一生は短いです。その短い期間で得られる知識は限られています。人生をより豊かに暮らす為に、他の人が得た知識を本から習得して、自分の人生をより豊かにするのも賢い方法の一つです。「読本書店」では、管理者が今まで読んだ本をご紹介します。*読本書店はBlogタイトルです。
栞と紙魚子
数年ぶりの登場?
2年ぐらい?一度映画のレビューを書きましたが、あれはカウントせずにです。
さて、最近本をゆっくりと読む暇もなく、漫画を読んでいます。
それもおどろおどろしい漫画です。
タイトルは「栞と紙魚子」です。作者は諸星大二郎さんです。
代表作は妖怪ハンターなんでしょうか?!私は、妖怪ハンターからのめりこんでしまいました。
レビュー前に書くと、この人の漫画のストーリーは非常に重厚でして、作者は異常な本好きで、特に日本の古代についての知識はセミプロに達しているのではないかと思います。その豊富な知識の視点から漫画のストーリーの下地を作り上げるのです。そこに、彼独自のブラックユーモアの黒コショウがきいたサラミを乗せ、更にはおどろおどろしいチーズのようなとろ~んとした怖い話で味を多重にするのです。
出来上がりはミラノのピザのようで、一枚食べたら、また一枚と食べたくなります。
この「栞と紙魚子」は、そのミラノのピザにトマトを乗っけて焼いてしまったような感じです。
どういうことかと言うと、チーズはとろ~んとして美味しさを出すわけですが、時に胃が重たくなりもたれる事もあるのです。そう言うときにトマトがスライスで乗っていると、ほっとして口休めができます。
「栞と紙魚子」は、女性の名前でして、片方は天然系の女性で、片方は知的で合理的な女性です。
この二人がトマトとなっておどろおどろしチーズと格闘するのが、この漫画です。
って、わかります?
この手法はトゥームレイダーのコンセプトに通じるものでして、荒々しい戦いの中で、セクシーな女性ヒロインを置くことによって、そのストーリーは魅力的で面白くなるのです(説明になっていないような)
古典的な物語のコンセプトの組み立ててですが面白いです。
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28日後と28週後
「28日後」を見ました。
最初は単なるゾンビ映画かと思ったのですが、以外にも人間の醜さを題材としていて、人間の皮一枚めくれば、ゾンビと変わらないでしょ?という感じの内容です。
ものすごい皮肉の映画です。
思うにゾンビ映画だけど名作?!に入るのでは。
で、続編の「28週後」は、そこから復興を始める町での出来事
演出がハリウッドなみになり、物語も家族愛に変わる。
前回は、社会とのかかわりの人間関係だったけど。
こちらはもう、バイオハザードを軽く超えています。
よくわかる日本神道のすべて
- 山蔭 基央
- よくわかる日本神道のすべて
神道っての本当に不思議な宗教なんですね。
何しろ、教義すらも何ない。
そんな神道には昔から興味があって、どういった起源から始まり、
どういった理念があるのとか、そういったことを知りたいのだけれど、
この本では、それが7割書かれていて、3割は著者が霊能力者?らしく、
それに関して書かれている。
一応、霊能力者だから読んだのではなく、現役の神主さんだから読んだんです。
でも、まあ面白かったけど、多少散漫な所が見受けられる。
星:★★☆☆☆
逆説の日本史(4)
今回は4巻。
飽きた。
4巻は平安時代でして、本の出だしにも”平安時代はつまらいから止めろ!”みたいな投書が着たと書かれていた。
私も読んでいて、平安ってつまらないなぁーと思います。
中味の無い政治を繰り広げて、俳句を読んで楽しんでいた時代。
ちなみに、本には軍隊も無かったと書かれていた。今の誰かが喜びそうな時代です。
中央は地方から搾取し、貧富のさも生ある。
怒った人々も多く居た。平将門公も、その一人でした。
どちらにしても、社会の矛盾から武士が台頭してくる。
なんだか、今の日本と変わらないですね。
ただ、民衆の蜂起というのか、新しい勢力の台頭と言うのは無いが。
今回は、御霊信仰(怨霊信仰)や和からではなく、言霊や穢れに重点を置き、歴史の推理をしている。
これも面白いですが、2分の1を読んで飽きました。平安時代だけでなく、言霊や穢れの原理を知れば、あとに書かれていることも分かるのと、彼自身の思想的な事が多くて読むのに疲れた。
逆説の日本史(1)
- 井沢 元彦
- 封印された「倭」の謎
前回の逆説の日本史は第二巻で、今回は第一巻です。
第一巻では、日本の神話の時代から始まります。
神話とは古事記の事で、大国主神、天照大神とは何かから、卑弥呼とは何かを、彼の推論から書いている。
面白かったのが、天照大神は卑弥呼であろうと言うのは良かった。
また、自然現象と神話との一致があるという下りも、なかなかの推論で納得をさせてくれた。
そして、宇佐八幡宮と邪馬台国の関連性。
それと、宇佐八幡宮での神様と、その祀り方。それによる卑弥呼との関連性。
これも面白かった。
歴史好きの人にとっては、たまらない面白さです。
星:★★★★☆
逆説の日本史(2)
- 井沢 元彦
- 逆説の日本史〈2 古代怨霊編〉聖徳太子の称号の謎
古本屋で購入をした本です。
最近では、単行本でも出回っていているようで、静かな人気を感じます。
内容は、この2巻だけに限れば宗教を絡めた上での日本史の解明を行なっています。
現代の日本史、著者いわく宗教から切り離して日本史を作り上げているという。しかし、現実的には神道もあり、国教を仏教とした時代もあったり、怨念を恐れて都を移転した事もある。そのような宗教的な観念を切り離しての日本史を語るのはおかしいのではないかと、著者が宗教を絡めた上で解明を試みている。
また、怨霊信仰というのが日本史上では大事なことであるとも書かれている。
更に、参考とする資料を古事記、日本書紀だけに限るのはおかしく、それ以外にも有益な資料があるでは無いかと考え、そちらも含めて解明を試みている。
非常に面白かったです。
納得行く内容でした。
星:★★★★☆
稼ぐ人の「答力」
- 五十棲 剛史
- 稼ぐ人の「答力」 頭ひとつ抜けるオンリーワン養成講座
1+1=2という、当たり前の受け答えをしていたら駄目ですよ。
どういうことかというと、お客様に質問された事に対して、唯一絶対のようにあるべき答えをしてはいけないということです。
その答えが、お客様にとっては適切とは限らない。
なぜならば、求めている回答のすべてをお客様自身が把握しているとは限らないからです。
ですから、相手が見えていない願望を感じ取りながら受け答えする力が大事だという。
その為の秘訣のような事を書いてある本です。
こういう本は、いつも思うのですが、10ページで書ける事を200ページも使って書いてるわけです。
読んでいると、途中で集中力と言うのが途切れてしまう。
でも、面白かったです。
電車の中で、読むのには適している。
星:★★★☆☆
何よりも人間にとって大事なことは「思い」です。
その「思い」が強ければ、必然的に必然な力が付きます。
「仮説のマネジメント」の理論と実践
2000年、または2000年に入る前辺りから、既存の企業は新規ビジネスに乗り出さなければ生き残れない、、、何て言葉がビジネス誌やテレビで語られていたのを覚えています。
その時あたりに出版された本です。
これは、かなりの秀逸の本です。
新規ビジネス、新規事業など、新しい事を始める人は読んでいて損はないかと思います。
星:★★★★★
古代史の謎はどこまで解けたのか
- 山岸 良二
- 古代史の謎はどこまで解けたのか
古代の遺跡に興味を持ちましょうという趣旨で書かれているのが、よく分かる本です。
サブタイトルで、遺跡が語る日本人のルーツ?なんてことは、本文の中でも3,4行程度です。
あとは、各所の発掘済み遺跡、発掘中の遺跡の状況説明みたいな感じです。
遺跡などに興味を持ち始めた人は読んでみると面白いかもしれません。
しかし、既に遺跡に興味がある人にとっては物足りないです。
星:★★☆☆☆