<Sside>
「俺は、翔さんのことが好き。」
「俺も・・・俺も、潤が好きだ。」
「ふふっ・・・両思いだね。」
「ああ。」
「恋人になってね。」
「勿論だよ。」
「良かったぁ~。」
「今日の潤、何だか可愛いな。」
「かわいくなんて無いから。」
「可愛いよ。だって・・・ちゅっ」
「//// 翔さん・・・」
「キスしたくなっちゃうくらい、可愛いよ。」
「翔さんがそう思ってくれるなら、可愛い潤がいい。」
「そうだろ?」
「ふふふっ・・・」
「もう1回してもいい?」
「勿論♪」
「じゅんっ・・・」
「しょおさんっ・・・」
俺が好きになったのは、同じ高校で、2つ年下の潤。
外見も勿論好みだけど・・・何事にも頑張り屋で、負けず嫌いで、一生懸命で。
そんな姿に、俺は恋をした。
だけど、男同士の恋なんて、叶うはずなんて無いと思ってた。
最初は、只見ていることしかできなかった。
段々、挨拶するようになって・・・
昼休みに、少し話すようになって・・・
一緒に、弁当を食べるようになって・・・
冬休みに入る直前・・・潤から突然の告白だったけど、勿論俺は、大喜びだ。
まぁ、しいて言えば・・・俺の方から言いたかったな・・・なんて。
冬休みに入れば、休み中は一緒に居られると勝手に思っていたが・・・
「ゴメン、翔さん。この日は、前からの約束があって・・・。」
両親と出掛ける約束があるとか、お姉さんと親せきの家に行かないといけないとか。
確かに、新年のあいさつに、俺だって親戚の集まる、じいちゃんの家には行くからな。
一緒に居られたのは、Christmasと、新学期の始まる前日だけ。
それも・・・
「翔さん、宿題教えて!!」
俺は、家庭教師か~!!
だけど、潤んだ瞳の潤に、下から見上げられて、『お願い』なんて可愛く言われたら、断れないだろ?!