雨のあたる場所 | 赤トマト

赤トマト

the red tomato bites back

空を見上げては思いとどまり


その蒼さを自分のものにしようと


スイミンは しばらくの間 まばたきを堪えた


そこにある蒼と 昨日見た自分の一滴の血の赤だけは 


絶対にあるようでいて


対称的だとも思えた


いつの間にか 空は自分を見ていた


光のあたる花とそうでない花 


容赦なく区別される


花には太陽を動かすことはできない 


そしてスイミンも空の蒼さを真似ることはできないことに気づいた


スイミンは家へ帰ると その話を母親に告げた


蒼い空 光のあたる花のこと


そして空に見られている自分のことを


ねむりにつくまでの間にも そのことを考え続けた


スイミンはその晩 蒼と赤だけの世界


そしてカリンの夢を見た


翌朝 早くに目が覚めると スイミンはカリンを呼び出し蒼い空の下へと連れて行った


二人はだまって草の上でねころんで 空を見上げた


暗くなれば空の色も変わる そしてそれは雨を降らせた


カリンと過ごしたかったのは


雨が染み込んだ土のにおいとか


手をつないだときに伝わるぬくもりだとか


目を閉じたときに安心していられる 


そういう ひととき


ほんとうは


このあと雨がやみ 月が出てくるはずだった


月は 静かに木の陰に隠されるようにして


結局その夜は 姿を現すことはなかった


-----------------------------------------------------


昨日友達と飲みにいこうと誘ったところ断られた。用事でもあるのかと聞いてみると、翌日が彼女の誕生日で夜中12時になったら電話したいとのことだった。誕生日にはボタニク・ガーデン(植物園)に連れていきたいとか話してた。


2年ぐらい前にそこにいったことある。そこにはいろんな花や草木が自然を装った風に人工的に植えつけられていた。たくさんの花があった。もともとそんなものに興味がない自分にとってはつまらない場所だった。大体、花なんてタンポポとバラと朝顔ぐらいしか名前がわからない。色だけはきれいだった。


ちなみに

スイミン(少年)は小学校の時の教科書に出てきた魚の名前でカリン(少女)はドラゴンボールのカリン様のカリン


でした