姫路のタンナーさん~革ギャラリー見学その1~
こんにちは!
先日、カバンの病院明石屋スタッフで、兵庫県の姫路市にあるタンナーの『三昌』さんへお伺いし、動物の『皮』が『革』になる工程を見学させていただきました!
私たちは普段何気なく裁断し、修理に使っていた革ですが、
革の鞣しや、乾燥の仕方、型押しやフィルム加工の方法など、
実際にその工程を見学させていただくと、私たちが想像していたよりもたくさんの工程があり、革一枚に対し、たくさんの職人が携わっているのだと実感しました。
まずはギャラリーで実際見た、さまざまな革を少しだけご紹介します。
三昌さんのギャラリーは非常に近未来的なデザインで、めちゃくちゃ大きくて数々の革があります。
こちらの革はバングラデシュのコブウシの革で、コブがあった部分に穴が開いています。
普通の牛ステアは革1枚あたり半頭分で、200~250デシですが、このコブウシは革1枚あたり1頭分使って170デシ前後なので、どれほど小さい牛なのかが分かっていただけるかと思います。。。
こちらは花柄の型押しをした革です。
すごくかわいいですよね( *´艸`)
様々な型押しがあるようです。
こちらはスウェードの革の上から花柄の型押しをした革です!!
よ~く見てみると花柄の模様が浮かんでいますよね|д゚)
起毛革にも型押しがあるとは知りませんでした・・・。
こちらは型押し機に花柄のフィルムを張り、押した革です。フィルムですが、強力に圧着されているので、剥がれることはなく、まるで手書きのような押しになっていますね。
こちらはフルタンニンの素上げの革と、染料を塗った革です。
素上げの革は通称ヌメ革と呼ばれている革です。
ヌメ革は使い込むほどにツヤが増し、味わい深くなっていく、革本来の経年変化を楽しめる革です。
一方染料仕上げした革はタンニン鞣しの特徴である、経年変化をヌメ革よりやや少なくし、しなやかさと美しさを増した革です。
まだまだご紹介したい様々な革がありますがきりがないのでこの辺で・・・。
次の記事では、見学した工場をご紹介します!