前回、抜け出したいのに抜け出せないのは、
「そこに存在する相反する気持ちが受け入れられてないから」
というお話でした。

 

今回は、”その両方の気持ちの受け入れ方”です。

 

 

『どちらの気持ちも、私のために存在していて、

私に良かれと思って主張しているということに気づく』



ということでしたが、よくわからないですよね・・・

どういうことか、紐解いていきます!

 

 

人の行動には、自分にとってのメリットがあります。

 

人間は、ただ辛いだけの行動をとることはありません。

 

仕事を辞めたいと思いつつ辞めないのは、

辛くても「給料をもらうという目的」「安定という安心感が得られる」

「肩書きを手放したくない」「大学まで行かせてもらった親への罪悪感を感じなくていい」

などのメリットがあります。

 

これは、何度か転職した私が経験した感情でもあるんですけど、

「ただ辛いだけ」では、辞めたいと思っている職場にしがみつくことはないです。

 

そういう目的やメリットがあるから行動できるのであって、

メリットもないのに、わざわざ辛いだけの行動を選択しないですよね。


 

 

 

じゃあ、私の漫画中毒は?

 

 

やめたい!やめなきゃ!って思っているのに、

漫画を読んでいる時にも、私にとってのメリットがあるんですよ。

 

実は、それを自分が望んでやっているんだとしたら?と考えてみると、

 

私には、「嫌な気持ちを感じなくていい」というメリットがありました。

 

 

私には、仕事を進めていく上でどうしてもやらねばならないことがあったんですが、
それに向かおうとすると、携帯に手が伸びてしまっていました。



”やらねばならないことへの苦手意識があり、それに向かっている苦悩から逃げられる”
”仕事は進んでいないけど、「何もしていない」という焦りの気持ちを紛らわせてくれる”

 

漫画で得られる感情は「望むことの代わり」というメリットもありました。

何かに熱中したい、ドキドキワクワクしたい、
そんな気持ちを味わうこともできました。

 

時間は無駄に過ぎていくし、仕事上は何も進んでいない、

流石に焦りも感じていて「どうにかしたい」と思っているのは確か。
 

だけど、

「嫌な気持ちを感じなくてすむ」といなメリットがあったんです。

 

 

「こんなにどうにかしたいって思ってるのに、メリットなんてあるはずない!!」

と思うことはたくさんありますけど、ただ、意識に上がっていないだけなんです。

 

必ずあります。

 

ということで、

 

まずは、自分が実は本音で思っている目的やメリット、自分にとって利益があることを、

意識に上げることで変化があります。

 

 

 

そして、

漫画を辞めたいという気持ちも、漫画に逃げていたいというどちらの気持ちも、
私のために存在していて、私に良かれと思って主張しているということに

気づいてあげてください。

 

 

「やめたい」と強く思っていれば、
”やめられずに抜け出せないこと”は、『悪いこと』になってしまいがちですよね。

だから、
いつまでもそんなことを言っているなんて意志が弱い!とか

漫画を読んで時間潰しをするなんてダメだ!と責めてしまう。

結構、この自分を責めている状況は、ボディーブローのように
じわじわダメージを与えていきます。


そもそも分かって欲しいことは、

どちらの気持ちもあなた自身なのだということ。


だから、感じたことを否定しなくていい!
 

もっと言ってしまえば、「苦痛を感じないようにしてくれたのだな~」
と受け止められると、

「嫌な気持ちを感じないようにしたい」という気持ちは収まっていきます。

 


 

私は、漫画をやめることができたのか

ですが、

 


アプリのオススメに上がってきたものに見たいものがなくなってきた
という具合で、自然とはまらなくなってきました。

 

これも、意識の変化の結果です。



とはいえ、少し、時間がかかりました。
それは、大元の原因
”やらねばならないことへの苦手意識”が出てきたからです。



ここから逃げなくても良くなったから、漫画に頼らなくてもよくなりました。