「チェギョン。」

公務から戻ってきたシン君。

私はまだ勉強中だったので、何時もの迎えにいけなかった。

スーツの上着を脱いで、ネクタイを外して私の部屋に入って来た。

手には1冊の本を抱えて

「シン君!お帰りなさい。迎えに行けなくてごめんなさい。」

「気にするな。」

ちょっとぶっきらぼうな言葉だけど、カレの奥さんとしては言葉を言うだけまだましっと思っているので、スルーした。

勉強が終わり、肩を揉み解しながら顔を上げると

カレは本を手に置きながら、私の事をボーッと見ていた。

「シン君!?」

「・・・・。」

仕方ないなー

カレの傍に座り、自分に向かせた。

「シン君。どうしたの?」

ハッと気が付き、少し赤くなるカレ

「オレ、どうなってた?」

「意識はこの部屋にはいなかったよ。」

カレの顔を手で挟み、覗き込む。

はにかんで笑うカレ

「ちょっと疲れが出たみたいだ、気にするな」

「シン君の奥さんとしては、気になりますよ。」

気楽に顔を近づけた私は。

しまった・・・・。

顔が段々熱くなってきた。

心臓のドキドキが暴走し始めた

「チェギョン。」

私の好きな声が部屋に響く

この暴走を止める為には、これしかない!

行き成り私はシン君にキスをした。

これが私の研究の成果。

何故か知らないけど、この方法だと段々ドキドキが止まってくる。

軽いキスを繰り返ししていると

「チェギョン、あっちに行こう」カレは自分の部屋を見つめる。

抱き上げられた私は、ギューッとカレを抱きしめ

カレの本当の悩みは、まだまだ聞けないなっと思った。