「チェギョン。」

昼休みの3ON3が終わり、皆ベンチに座る。

「チェギョン。早く来い」

木の後ろに隠れていた私をカレは呼びつけた

苦笑いしながら出てきた

「全く、隠れるな。ちゃんとここに座ってろ。」

「だってーーッ、この人ごみの中で、皆の目線に耐えられません。」

「は~~っ?オレの妻が自分の夫の事を見守るのは、当たり前だろっ?」

彼女を膝の上に乗せようとした。

「イヤイヤ、シン君!それはここではダメ」と逃げた。

私の言葉にムッとしたカレ。「じゃあ、隣に座れ。」

「うん、それなら。」カレの上着を腕に持ち座る。

「チェギョンも大変だよなー。」

「イン君、そうなんだよ、シン君のわがままには呆れかえる時が、あるんだよ」

「チェギョン」カレの目が鋭く刺さる

「ほんとの事なのに。」口をすぼめた。

「大人しく座れないなら。」

カレの顔が彼女の顔に近づく

そして重なる唇

言葉とは違う優しいキス。

周りにいた人達の動きが止まる

ごく自然にキスを交わす二人に、周りの人達ののどが鳴る

ゴクッ

勇気のあるイン君が言葉を出す。

「シン!ここ、校庭!」

「えっ?そッかーっ、忘れてた。」と言いながら、軽くキスを2回交わす。

真っ赤になった私は顔を上げれなかった

「シン君のバカーー!」

「大人しくならなかったお前が悪い」

「魔王。」の小さい声

「はっ?」

「聞こえなかった。」

「何でもないです。」

「イン、後から行くから。」カレは私の腕を取り、二人で歩き出した。

「やーーーッ、皆助けてーー!」

「頑張れ!チェギョン」イン・ギョン・ファンが手振り送り出す。

「皆の裏切りものーー!」

私の声が校庭に響いた

「ファイティン!ピグンマーマ。」みんなの声も校庭に響いた。