「あったかーい。」

ゴシゴシとカレに頭を擦る。

「こらっ、やめろ」

「だって、心も体も温かい。」

「・・・。」

「もう、冬になろうとしてるのに。実家に居る時には寒くて寒くて震えて寝てたのに。」

「・・・。」

「大好きな人が傍にいてくれるだけで、こんなに温かいなんて知らなかった。」

「電気マットのせいかも。」

バチッと胸を叩く。

「もー!ムードがない!」頬が膨れる。

「それはいつもお前の特権。」

「またーーっ!」今度は2度叩く。

「オレもお前がいると温かいよっ、今までずーっと一人で寝ていたのに。もう離せないなっ。」目を瞑る。

「イ・シンの本心、聞かせて頂きました」

ニヘ二へ笑う。

ちょっと照れた魔王は横を向く。

「いつもいつも、シン君を温めていたいです。」と

頬にキスを落とす。

「じゃあ、熱くなりますか」

カレは体を起こし、私の腕を押さえた。

「シン君!言葉の意味が違うんだよっ」慌てる私。

「オレはどっちも必要。です。」と

ニヤッと笑った。

魔王めっ・・・・。