彼と離れて公務に行っていた私。

2日ぶりのカレは私にとって、とても会いたかった人。

お互い離れて眠ることが出来なくなっていたのに。

予定の都合で二人は、韓国の端と端の公務だった。

先に公務から帰っていた私は、パビリオンのソファに座ってカレを待っていた。

ウロウロ。

ウロウロ・・・。

あーーーっ!時計の針が進むのが遅すぎる

すると東宮殿に近づく車の音がする。

私は慌てて玄関に行った。

黒塗りのセダンが寄せて止まり、護衛のおにーさんが扉を開けてくれた。

艶やかな質の良い靴が見えた。

高そうな生地のスラックス。

長い足は地面を踏む。

体全身が車から降りた。

魔王登場。

「シン君ーーーーっ!」

私はカレにムギュッと抱きついた。

「会いたかった!」頭を擦り付ける。

「おい!ッ」

久し振りの再会なのに、私の頭の上からは低い声が響く。

「皆が見てるぞっ。」

二ッと笑ったカレは私の髪にキスを落とす。

辺りを見渡すとコン内官、チェ尚官・女官達がニコニコ微笑みながら控えていた。

私は急に恥ずかしくなり、カレから離れようとしたら。

カレの両腕が私を閉じ込め、自分の部屋に足が動いた。

「シン君、後のことは?」

「今日はもう終わりだ。後は、妃宮のご機嫌を取りなさいと言う陛下のお言葉だ。」優しく笑う。

ちょっと離れると魔王も優しくなるのね。

二人で仲良くカレの部屋に入り、私は2日振りの彼の顔を見ようとして、彼の周りをパタパタと跳ねていた。

「何やってんだ?」

カレはネクタイを外そうとして手を掛けた時に

「私がやりまーす!やらせてください」

近寄ってネクタイに手をかけた。

少し手を伸ばして外すネクタイ。ワイシャツから外れていくネクタイ。

あれっ?何かドキドキする。

さっきまでキャッキャッ騒いでいた私の様子が可笑しいのに気づいたカレは。

「上着脱がせろッ」と見下ろす。

おずおずと襟の所に両手を当てて、ぎこちなく上着を脱がせた。

スーツの上着を近くにあるソファに置き、私は彼の事を見つめた。

彼の体にあう細みなワイシャツ。

袖口のボタンを外している彼が私の視線に気が付いた。

「そんな目で見るなよっ。襲うぞ。」

意地悪く笑う。

・・・・・・・・・。

「・・・襲ってください。」真っ赤に俯く私。

「じゃあ、二日分襲うぞ」

ワイシャツのボタンを1個1個外していって、カレの素肌が見え始めると

カレの香りが周りに漂う。

クラクラ。もう何も考えられない。

「寂しかった、シン君のいないベットは寂しかったよ。」

カレは急に私の首筋からキスを落としていく。

優しいキスではなく、貪る様に吸い付くカレ。

私はカレに身を任せて、気持ちがイイ

気持ちがイイ・・・・・。

反応がなくなった私に、カレは恐る恐る私を見た。

「シン・チェギョン!こらっ!起きろっ!オレの事は!?」ほっぺをつねられた。