務が終わりソファに崩れるように座るカレ。

眉間に皺が寄っている。

「シン君、何か飲み物持って来るね。」

私はカレの邪魔にならないように、静かに聞いた。

「いやっ、いい。」

聞こえないほど小さい声。

カレの前にただボーッと立っていた私。

まだ18歳なのに。

カレに宮の重圧がこの人に。

少しでもカレの重みを支えてあげたい

出会った頃の私達はいがみ合ってばかり、お互いの事を労わる事が出来なかった。


でも今はカレの事が判る。

大人の事情で引き合わされた正反対なタイプ。

宮と言う暗闇の中でようやく手を繋ぎ合わせて、お互いの大事さを知る。

私達はまだまだ若くて、色んな失敗をするだろう。

それでも、二人一緒なら悩みながら何でも乗り越えていけるだろう・・・。

「チェギョン。」

カレの両腕は宙に浮かんで、私が来るのを待つ。

吸い寄せられるように、カレの腕の中に。

「はあーーーーっ。」

カレの深ーい溜息が漏れる。

「チェギョンの好い匂、それに柔らかい。」

ギュッと抱きしめられて、ちょっと辛い。

でも

「お前を抱きしめると、安心する。公務は二人の時ならいいけど、一人ではもう行きたくない!」

甘えだす魔王。

疲れのピークが頂点を越えてしまうと、カレは甘えだす。

皆の前だとツーーーン、ツン、ツンしてるのに。


東宮殿のカレの部屋だけのカレの秘密の姿。

それを知っているのは私だけ。

秘密を持てない宮なのに、二人だけの秘密を分かち合う私達。

「オレの元気充電半分まできた。そろそろ満タンにしないと。」

顔を上げて私を見る。


下着の上からカレは顔を埋める

「温かいし、好い匂い。」

カレの好きなようにさせていたが。

「やっぱりこんなの邪魔だ!」

言って下着のホックを外した。

「シン君!?」

私の二つの膨らみをマジマジと見ているカレ。

見ているだけなのに、段々変な気分になってくる。

息も途切れ途切れに私は「シン君、ここじゃなくベットに行こうよーっ。」

「面倒だ」

「じゃあ、こんなことしてあげるから。」

カレの耳元で密かに呟く。

急に動きを止めて私をそのままの状態で、立ち上がった。

私は落とされないように、彼の体に腕と足を絡ませる。

「約束だぞ!」

カレは私を体に巻きつけて、ベットに歩いていった。


今日もツンデレ魔王は充電完了。