カレの仕事部屋の扉をノックする。
少しするとコン内官が出て来た。
「えっとーっ。シン君にお茶持って来ました」満点の笑顔で言った私。
コン内官もニッコリ笑い、私を招き入れた。
「殿下、妃宮様がお茶を持って来て下さいました。どうぞ休憩をおとり下さい。」
頭を下げた。
カレは書類を見ながら「判りました。コン内官も休んで下さい」
コン内官は私にも頭を下げて部屋を出て行った。
私は。カレの仕事の区切りが付くまでソファに座り、カレがペンを置くのを黙って見ていた。
私と同じ高校生なのに、この国の行事や公務を背負ってるイ・シン。
カレ程皇太子が似合う人はいない。
カレの肩に掛かっている重圧が目に見えるようだった。
ボーッとカレのことを見ていると、ペンを置く音がした。
そして深い溜息が漏れた。
その横顔に私は目が離せなくなっていた。
この人と結婚してたのは、本当はウソじゃないのか!?と何度も思う事がある。
だって、本当にカレは凄い人で。
私なんか、何にも取り柄がないのに、急に皇太子妃になってカレの足を引っ張ることしか出来ない。
「悩むな!」
真っ直ぐなカレの目は私を睨む。
「・・・。」
「こっちに来い!」
魔王の命令は絶対だ。
私はトコトコとカレの傍に行った。
椅子に座ったままカレは自分の膝に私を乗せた。
右腕を私に回し、体を預ける。
「この柔らかさが欲しかった。」
暫く私達はこのままで過ごした。
「お前がいるだけでいい。ずっと傍に。」
了解です!魔王!
皆様こんばんは。
我が県の八甲田山の雪も、段々薄れてきました。
皆さんの所のお山の雪は、もうないかなー。
4月の旅行の時、私は窓からの景色を見るのが好きで、ずーっとへばりついてました。
で、思ったことが。
南に下がるほど山の頂上に雪がない。
まっ。当たり前の話なんですけどね。
いやーっ、北国のお山には初夏でも雪が残ってるので、どこの県にも雪はあるものだと勝手に思ってました。
ではでは、おやすみなさい。