「腰が立たないって・・・・。」
私の目の前に、ニヤニヤ笑うインさんと恥ずかしくて顔をあげれない先輩がいた
「もしかして。」私も前に経験したことがあるやつだよねー。
シン君に攻め続けられるとなってしまうやつ。
「チェギョンちゃん、俺はジイと結婚することになった」
いつも冷静なインさんの顔が緩みっぱなしだ。
「チェギョン、まーなんというか・・。タイプじゃないのにね。」
絵の具の赤の色を思い浮かべれるほどに赤いのに、言葉は照れ隠しなのかな。
「またそれを言う。ジイは照れ屋だから素直に言えない可愛いヤツなんだ。」
膝元に先輩の頭を乗せていたインさんは、優しく頭を撫でてくれる
「ちょっとビックリしました。が、二人共嬉しそうで良かったです。」
「で、チェギョン。私が立てるようになるまで、ちょっと仕事手伝ってほしいの。」
スタッフルームの扉を叩く音がした。
「どうぞ。」先輩の声と共に、男の人が入ってきた。
朝ごはんの乗った台車を押しながら入ってきた人は、男性用の濃紺の韓服を着て、身長はシン君より低くでも細さは同じくらいかな?
髪の毛は長く束ねていて、下顎に髭を蓄えていた。
どことなく誰かに似ているような。
テーブルに色々なおかずを並べていき
「キムさんよ。わがホテルの影の支配人よ。」
「お嬢さん、そのからかい方は止めてくださいって何度も言ってますよ。」
ジロッとキムさんは先輩を見る。
この目つきは・・・。
「新米支配人より此処のホテルの事は詳しいの。
彼に聞いてちょっと手伝ってちょうだい。
毎日一組しかお客様はお入れしないんだけど、全ての作業を二人でやっていて、一人欠けちゃうと、もう大変。」
「了解です。先輩の頼みならやらせてください。じゃあ、さっさと朝ごはん頂きます。」
インさんにキンパを食べさせて貰って、いちゃついている二人を見ながら、私は朝ごはんを慌てて食べ、キムさんの後に続いた
「お嬢さんが立てるまでの間、私が教えますから。」
顔は不愛想なキムさんだが、教え方は分かりやすく次から次へと仕事を与えられた。
昨日泊まったお客様は1泊だったので、お帰りの準備をするのに二人でこなしていく
そしてお客様が出る時間頃に、立ち上がれるようになった先輩に呼ばれて
「これ着てくれる?」優しいピンク系の韓服を差し出された。
「わー。可愛いです。」お世辞じゃなく、カワイイ柄に素直に言葉が出た。
「うちの親が私の為に買ってくれたんだけど、ソウルに行って擦れて帰って来た私には、全然似合わなくて着てなかったの。チェギョンなら似合う筈。」
「じゃあ借ります。」
「ううん。あげる。今日のお手伝い賃。」
「ご両親さんは悲しみませんか?」
「戻ってから韓服を着て見せたら、2人とも泣いて
「若さがないから似合わない。」って言ってたから。もう泣かない筈よ。」クスクス笑う
「だから、着てちょうだい。」差し出された韓服をしっかり受け取った。
「着替えを手伝おうか?」
「あっ大丈夫です。ホテルの研修の時に、みっちり教え込まされました。」
「あっ、そうだったわ。あのホテルはそうだったわね。
少ししか経ってないど、なんか懐かしい。」
「先輩がいなくなって本当に寂しくて、インさんが来なくても先輩に会いに来てました。」先輩に頭を撫で撫でして貰い
「もう、素直で可愛いね。
チェギョンが来なかったら、私は素直に慣れなかったかもね。」
「?」
「これは、内緒。」クスクス笑う先輩の顔は幸せそうだった。
お客様がお帰りになられる時に
「ここに泊まれて本当に良かったわ。
景色も最高。食事も美味しくて大浴場なのに一人っきりで入れて、そしてランプだけの空間に心が休まり、ほんと贅沢な時間を過ごせました。」
キムさんと先輩の後ろに控えていた私は、自分が褒められたような感覚になり、深々とお辞儀をした。
「次の予約もしていきたいわ。」お客様は申し出たが
「ただいま1年待ちです。以下がなされます?」さすがマニアが選ぶホテル
「何があっても予約の日には絶対に来ます。予約お願いします。」
此処のホテルにはパソコンがない為、手書きでノートに書き溜め、お客様には綺麗な紙で書かれた予約の日にちお名前を封書に入れ、綺麗な作法で渡した。
お客様は胸にしっかりと抱きしめ「1年後に又来ます。」と嬉しそうに笑った
3人でお客様をお見送り、手を振り続ける私達
お客様が見えなくなってキムさんがポツリという
「お客様が去り、又新たなるお客様がこの山奥に態々来て頂く。
私はこの瞬間が大好きです。」風貌からは予想も出来なかった言葉が出た。
でも、分かる。
今は経理部にいるが、本当はベルキーパーソン希望だったから
お客様を受け入れ、送り出す手助けをしたいと言う気持ちが久々に甦り、戸惑う
「さあ、送り出したからには、午後のお客様の為にお迎えの準備をしますよ。」先輩の言葉に身が引きしまる
「はい、了解です。」私の声が山に響いた。
皆様、こんばんは。
山形の千本だんご、売れ切れで食べれなかった悔しさが、まだまだ尾を引いています。
笑
山形の店のおねーさん達、皆良い人でレアなお酒を出してきて下さり、本当に嬉しかったです。
又山形に行くぞーー!
皆様も連休楽しかったですか?疲れた体を癒してください。
では、おやすみなさい。
私の目の前に、ニヤニヤ笑うインさんと恥ずかしくて顔をあげれない先輩がいた
「もしかして。」私も前に経験したことがあるやつだよねー。
シン君に攻め続けられるとなってしまうやつ。
「チェギョンちゃん、俺はジイと結婚することになった」
いつも冷静なインさんの顔が緩みっぱなしだ。
「チェギョン、まーなんというか・・。タイプじゃないのにね。」
絵の具の赤の色を思い浮かべれるほどに赤いのに、言葉は照れ隠しなのかな。
「またそれを言う。ジイは照れ屋だから素直に言えない可愛いヤツなんだ。」
膝元に先輩の頭を乗せていたインさんは、優しく頭を撫でてくれる
「ちょっとビックリしました。が、二人共嬉しそうで良かったです。」
「で、チェギョン。私が立てるようになるまで、ちょっと仕事手伝ってほしいの。」
スタッフルームの扉を叩く音がした。
「どうぞ。」先輩の声と共に、男の人が入ってきた。
朝ごはんの乗った台車を押しながら入ってきた人は、男性用の濃紺の韓服を着て、身長はシン君より低くでも細さは同じくらいかな?
髪の毛は長く束ねていて、下顎に髭を蓄えていた。
どことなく誰かに似ているような。
テーブルに色々なおかずを並べていき
「キムさんよ。わがホテルの影の支配人よ。」
「お嬢さん、そのからかい方は止めてくださいって何度も言ってますよ。」
ジロッとキムさんは先輩を見る。
この目つきは・・・。
「新米支配人より此処のホテルの事は詳しいの。
彼に聞いてちょっと手伝ってちょうだい。
毎日一組しかお客様はお入れしないんだけど、全ての作業を二人でやっていて、一人欠けちゃうと、もう大変。」
「了解です。先輩の頼みならやらせてください。じゃあ、さっさと朝ごはん頂きます。」
インさんにキンパを食べさせて貰って、いちゃついている二人を見ながら、私は朝ごはんを慌てて食べ、キムさんの後に続いた
「お嬢さんが立てるまでの間、私が教えますから。」
顔は不愛想なキムさんだが、教え方は分かりやすく次から次へと仕事を与えられた。
昨日泊まったお客様は1泊だったので、お帰りの準備をするのに二人でこなしていく
そしてお客様が出る時間頃に、立ち上がれるようになった先輩に呼ばれて
「これ着てくれる?」優しいピンク系の韓服を差し出された。
「わー。可愛いです。」お世辞じゃなく、カワイイ柄に素直に言葉が出た。
「うちの親が私の為に買ってくれたんだけど、ソウルに行って擦れて帰って来た私には、全然似合わなくて着てなかったの。チェギョンなら似合う筈。」
「じゃあ借ります。」
「ううん。あげる。今日のお手伝い賃。」
「ご両親さんは悲しみませんか?」
「戻ってから韓服を着て見せたら、2人とも泣いて
「若さがないから似合わない。」って言ってたから。もう泣かない筈よ。」クスクス笑う
「だから、着てちょうだい。」差し出された韓服をしっかり受け取った。
「着替えを手伝おうか?」
「あっ大丈夫です。ホテルの研修の時に、みっちり教え込まされました。」
「あっ、そうだったわ。あのホテルはそうだったわね。
少ししか経ってないど、なんか懐かしい。」
「先輩がいなくなって本当に寂しくて、インさんが来なくても先輩に会いに来てました。」先輩に頭を撫で撫でして貰い
「もう、素直で可愛いね。
チェギョンが来なかったら、私は素直に慣れなかったかもね。」
「?」
「これは、内緒。」クスクス笑う先輩の顔は幸せそうだった。
お客様がお帰りになられる時に
「ここに泊まれて本当に良かったわ。
景色も最高。食事も美味しくて大浴場なのに一人っきりで入れて、そしてランプだけの空間に心が休まり、ほんと贅沢な時間を過ごせました。」
キムさんと先輩の後ろに控えていた私は、自分が褒められたような感覚になり、深々とお辞儀をした。
「次の予約もしていきたいわ。」お客様は申し出たが
「ただいま1年待ちです。以下がなされます?」さすがマニアが選ぶホテル
「何があっても予約の日には絶対に来ます。予約お願いします。」
此処のホテルにはパソコンがない為、手書きでノートに書き溜め、お客様には綺麗な紙で書かれた予約の日にちお名前を封書に入れ、綺麗な作法で渡した。
お客様は胸にしっかりと抱きしめ「1年後に又来ます。」と嬉しそうに笑った
3人でお客様をお見送り、手を振り続ける私達
お客様が見えなくなってキムさんがポツリという
「お客様が去り、又新たなるお客様がこの山奥に態々来て頂く。
私はこの瞬間が大好きです。」風貌からは予想も出来なかった言葉が出た。
でも、分かる。
今は経理部にいるが、本当はベルキーパーソン希望だったから
お客様を受け入れ、送り出す手助けをしたいと言う気持ちが久々に甦り、戸惑う
「さあ、送り出したからには、午後のお客様の為にお迎えの準備をしますよ。」先輩の言葉に身が引きしまる
「はい、了解です。」私の声が山に響いた。
皆様、こんばんは。
山形の千本だんご、売れ切れで食べれなかった悔しさが、まだまだ尾を引いています。
笑
山形の店のおねーさん達、皆良い人でレアなお酒を出してきて下さり、本当に嬉しかったです。
又山形に行くぞーー!
皆様も連休楽しかったですか?疲れた体を癒してください。
では、おやすみなさい。