このお話は「アンティーク」のキム・ジニョク 32歳

「コーヒープリンス」のコ・ウンチャン 24歳の2人のお話です。

設定は「アンティーク」の映画の終わりから始まっています。
ウンチャンは名前と年と設定を頂いております。

「コプ」の社長とウンチャンカップじゃなきゃいけないお方と。

「アンティーク」のオーナーと魔性のゲイのカップルじゃなきゃいけないというお方は、どうぞ、お帰り下さい。


それ以外の読んでやってもいいぞーと言うお方たち。


初めての思いっきりパラレルですが、宜しくお願い致します。











オレと魔性のゲイしかいなくなったアンティーク。

さて、どうしたもんか。

店をオープンさせたが、時間と共に忙しくなっていく。

「オイ!従業員募集するからな!」

「じゃあ、カワイイ男の子で!」

「いいや、女だ!カワイイか。綺麗かのどっちかの女!」

「男じゃなかったら、ケーキ作らない。」

「くっそーーーー!判ってるよ。悪あがきしただけさ。」客に見えないように、魔性のゲイに向かって舌を出した。

「舌は出すもんじゃなく、絡めるもんだよ。ジニョク」笑う

オレは急に寒気がして「気色ワルー!」腕を擦った。

オレは紙に男の従業員募集と言う言葉を書き、入り口に張った。



夜になり、大分人が来なくなった。

オレは今の内にモップをかけ始めた。

すると扉が開き、メットを被った少年が立っていた。

「この紙って、まだ有効?」

モップの棒に顎を置き「ちゃんとした言葉で聞け」諭した。

少年は「気にすんな。アジョシ!明日から来てもいいか?」

オレの意見をまったく無視し、勝手に明日から来るって。

「お前なんか採用しない!」横を向いた。

「まあま、ジニョク。とりあえず座って、いつもの面接してみようよ。」宥めた。

少年を前にして、オレと魔性のゲイが隣同士。

「どうだ?」

「う~~ん。何も起こらない。」顎に手を添える。

「仕方ないけど、合格!」

「えっ?」

「言いか、先に言っておくけど。コイツはゲイだからな!手玉にとって飽きたら、ポイって捨てるから。お前には警告したから!!後は責任ある行動で!」

「明日は12時からだから、30分前に来い」

「あの~~~っ、ボク、住むとこないんだ。寝るトコあるかな?」メットを外した顔は女の子みたいに可愛かった。

「オイオイ、マジかよー。」








ゴトッ

ビール瓶が倒れる音がした。

酒に酔ったオレは居候になったばかりの少年に慰められているうちに、涙が出てきた。

「アジョシ、男の癖に泣くなよ。」

「仕方ないだろう、男にも泣きたい時があるんだ。」と言って涙を拭う。

「今まで4人の女に振られ続けていりゃー、気持ちは判るけどね。」

オレは気分が悪くなり

「20そこそこの、ワルガキには言われたくない!それにお前、今日会ったばかりなのに、それに年上に向かって。」段々と酔いが回ってきた。

ワルガキもビールを飲みながら「気にすんなって!ドンドン飲もうーー!ホラッ、泣くなって、アジョシ!」

泣き上戸のオレは涙が止まらない。

「もう、仕方ないなー。」酔っ払ったワルガキがオレに近寄ってきた。

そして重なる唇、ついばむようなキス。

「もっと、もっと。」なんだろう、この気持ちよさ。

今まで感じた事がなかった。

キスだけで、イッテしまいそうな感覚。

オレはこの気持ちよさに身震いしながら、意識を飛ばした。








目が覚め、酒の酔いがまだ残るこの体を起そうとしたら。

体が重い。

なんだ?鉛がのッかているみたいだ。

ふと見ると。ワルガキがオレの上にのかったまま寝ていた。

「・・・・・。」

夜の事を思い出せ

確か。

コイツが泊まるとこないからって、家に独りになってしまったオレはつい「オレの家に来い」って言ってしまった。

そして、酒を飲み始めて、こいつに宥められて、


キスをした、記憶が残っている。

オレは目を似開き、口に手を当て。そして驚きの声を上げた。

「そんなバカなーーーーー!オレはゲイじゃないーーーー!」

寝ぼけたコイツは「アジョシ、うるさい。」と言ってキスをしてきた。

又、気持ちイイ。コイツキスが上手い。

って、喜んでいる場合じゃない!オレは名残惜しい唇を離し慌てて、洗面所に駆け込んだ。

水を大量に流し、口を洗う

ヤバイって、ヤバイって。


男とキスしてしまったーーー!と洗面所で悶えるジニョクだ。(笑)