![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210416/00/akashia93/65/ab/p/o0400040014927036864.png?caw=800)
シン君!アンニョンヒ ゲセヨ!
私は宮の外堀でここからは見えない東宮殿を見つめる。
たった4ヶ月で逃げ出す私を許さないで。
残されたシン君に後処理を任せてしまうけど。
そのくらいはやって頂戴!だってよく私の事、苛めてじゃない。その代償よっ!
妃宮を廃姫するなんて、前代未聞かもしれないけど。
シン君の本当に好きなミン・ヒョリンと結婚して。
それが私からシン君へ送る最後のプレゼント。
形に残らないからちゃんと受け取って。
やっぱり結婚は本当に好きな人としないとねっ。
なんだろう。又涙が出てくる。
宮での生活。
たった4ヶ月だけど。辛い思い出が有り過ぎて。
夫になった人は私を無視するか、イジワルな言葉を言う、でも宮の重圧で押しつぶれそうなシン君を見ていると、支えたくなった。
でも、シン君が求めている手は私の手ではなかった。
結婚する前から判っていたのに。
本当の恋をした事のない私は、結婚と言う意味が判らなかった。
4ヶ月の間
イ・シンへのキモチは恋へ愛へと変わっていったけど、それは私一人の一方通行だった。
シン君を思うだけでこの胸がギューーーーッと縮まる。
苦しい。片思いって本当に辛いね。
勝手に泣いている涙をぬぐい、私は東宮殿に向けて言う
「シン君ーー!さよらならーーー!」夜空に響く声。
叫んだら少しキモチがすっきりした。
私はボストンバックを肩から下げ、地下鉄の駅に向かって歩き出した。
「交わらない心」をお読みになっている皆様
こんばんは!
こんなお話をすきだっていってくれるお方達。いつも有難うございます!!
さてこれからこのお話を読むにいたって。お話したいことが!
私は
1、ソウルの地理が判りません
2、宮の建物の名前も知りません。
3、王族会とか知りません。
4、その地名にはそんな店はないとか
5、宮の内情の事は知りません。
・・・なので、妄想のままに書いていこうと思います。
だから、皆様がおかしいよって思っても、突っ込みはナシでお願い致します。(お辞儀)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210416/01/akashia93/dd/80/p/o0400040014927037654.png?caw=800)
「チェギョン!」
慌ててチェギョンの部屋に入ったが、彼女の姿はどこにもいなかった。
どこの部屋の扉を開けて、隅々を見てもどこにもいなかった。
「シン君!完璧に隠れたでしょうっ。」と言いながら、お前は笑いながら出てくると、信じて探していたが、どこにもいない。
後ろにいたコン内官も慌てて「殿下如何なさいますか?妃宮様がいなくなると。」
「・・・・・。」チェギョンの机の傍に行くと手紙が置いてあった。
コン内官・チェ尚官・女官2人そしてオレ宛ての手紙があった。
オレは自分のを取り、封を開けた。
コン内官も自分宛のを開ける。
違う所を探して、一旦戻ってきた、チェ内官と女官達も手紙の封を切る。
イ・シン皇太子様
私がここに嫁いで、4ヶ月が経ちました。
早いですね。あっという間でした。
この宮に慣れないで、皆様には苦労お掛けしてしてしまいました。
心からお詫び申し上げます。
で、私 シン・チェギョンはこの宮から逃げ出します。
やっぱり庶民の私にはこの生活はムリでした。
廃妃の件のことで、シン殿下には迷惑を掛けてしまいますが、宜しくお願い致します。
そして、今度こそシン殿下が愛するミン・ヒョリンと結婚してください。
追伸
元妻が言うのもなんですけど。
シン殿下とミン・ヒョリンってほんとお似合いですよ。落ち着いたら、頑張ってプロポーズしてください。
シン・チェギョン
妻から夫に宛てた最初の手紙が、別れの手紙。
オレは現実を目の前にして、目を閉じた。
オレがお前へのキモチに気が付いた時には、遅かった。
お前はこの宮、オレから逃げ出してしまった。
魔王38より
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20210416/01/akashia93/7c/e8/p/o0400040014927038650.png?caw=800)
学校から東宮殿に戻った私達。
パビリオンのソファに座り、コン内官とチェ尚官から、今日の予定を聞く。
二人珍しく公務も職務もなにもないみたいだ。
「チェ尚官おねーさん、本当に何も無いの?」驚く私はもう1度聞く。
「ハイ、今日は何もございません。どうぞ、ごゆっくりお過ごしください。」と女官を連れてパビリオンから出て行った。
「では、殿下。こちらも無いにも無いので、下がります。何かあったら御呼び下さい。」とコン内官は頭を下げて出て行った。
ソファに座る私は、急に静かになった東宮殿の中で、モジモジとしていた。
「さあ、着替えるか。」と制服の上着を脱ぎながらカレは私を見つめる。
「ウン、そうだね。まずはそれからだ!」と真っ赤になりながら私も立った。
「じゃあ。」カレの手は私の制服のボタンを掴み、1つ1つ外していく。
「シン君!?何。」慌てる私。
「着替えないと、なっ?」とニヤッと笑うカレ。
「自分で出来るよ。」上着を脱がされた私。カレの手はベストのボタンを外していた。
「折角のゆっくりとした時間。楽しまないと。」とカレは私に軽いキスを落とす。
諦めた私。
「シン君のキス、大好き!もっと頂戴。」
「妃宮様の仰せの通りに。」
皆様、こんばんは。
バランスボールに乗る時間が長くなってきたアカシアです。(笑)
さて。シン君がかわいそうなので、魔王のお話を引っ張ってきました。
健全なブログなので、軽いキス画像ならOKですよね?
では、皆様が少しでもほっこりとできるように、お話のアップ頑張りますね。
おやすみなさいー。