「命令だ。」
一人自分の部屋で本を読んでいる時、昨日の言葉を思い出す。
とっさに出たあの言葉。言った瞬間彼女の顔から表情が消えた。
「命令でも、やはりこの言葉遣いは直してはいけないと思います。」とお辞儀をして彼女は歩き出した。
その場に立ち尽くすオレ。
彼女が去った後に後悔をする。
言うんじゃなかった。あんな言い方するんじゃなかった。
もっと違う言葉なら、彼女との関係が少しは良くなったかも知れなかったのに。
オレは溜息を付き、窓から外の景色を見る。
木々の紅葉が終わり、本格的な冬を迎えようとしている。
彼女がここに嫁いでから、4ヶ月が過ぎた。
自分の気持ちに気が付き、少しでも彼女と話がしたいのに、ギクシャクした関係は直らない。
このままの関係で2年後を迎えるのか?
「離婚してやる。」
オレは彼女に対して、色んな言葉を投げつけて傷つけている。
最低な夫だ。
それでも、何とかして今の関係を崩したい。
ゼロからの、いやっ、マイナスからのスタート位置に立ったオレ。
何とかして彼女と普通の関係になりたい。
ようやく決心のついたオレは、立ち上がりシン・チェギョンを探した。
オレは彼女を探す為に、チェ尚官を捕まえた。
「チェ尚官、チェギョンは今どこですか?」
「妃宮は今漢字のお勉強です。いつものお部屋で、勉強しております。」
「判りました。」オレは一目散に走り出した。
色んな人とすれ違う度に、皆驚く顔でオレを見る。
そりゃー、そうだ。皇族は走ってはいけないんだからな。
でも、今直ぐにアイツに会いに行かないと
ようやくたどり着いた部屋にシン・チェギョンがいた。
机の前に姿勢正しく座り、真面目に漢字を練習している彼女。
オレはお前がここに来たときのことを、思い出す。
勉強が嫌で嫌で、よく逃げ出したり、居眠りばかりしていたのに。
今は本当に妃宮が似合うくらいに、勉強をこなす。
オレの存在に気が付いたお前
「殿下?どうしてここに?」今日の服装がとっても似合っていて、オレはまともに見れなかった。
「お前に話がある。」俯き自分の足先を見る。
気を使い女官達は下がっていった。
「で、何でしょうか?殿下・・・?」
「昨日も言ったはずだ。殿下は止めろって。」
「じゃあ、シン殿下にしましょうか?」落ち着き払ったその態度に、カチンッとしてしまったオレ。
「シン君って言えよ。」彼女に聞こえないように呟いた。
「シン殿下。早くしてください。まだこれから色んな事しないといけないんですから。」
皆様、こんばんは。
だるんだるんの体をなんとかしようと。
ダイソーでバランスボールを買ってきました。
ボールに乗ろうと練習していたら、乗れるようになりましたー。
その代わり、生まれたてのバンビのように小刻みに揺れっぱなしです。(笑)
コメント、何時もありがとうございました。
では、洗濯物干して寝ます。