「今日は、ジフンからのバームクーヘンの差し入れです~~~!!」とスタッフの中の一人が叫んだ。

すると、皆が走ってその場所に集まった。

私は、ちょうど髪の毛をセットしていたので、出遅れた。

ようやくそこの場所に着いたのに、箱しかなかった。


あっ・・。ここのお店の名前知ってる。

前よくここに通っていた。

久し振りに食べたかったのに。

「マジで・・・。」シュンッとなって、これもダイエットよ。と考え直す。

あのジフンオッパと並んで演技するんだから、少しでもこのプニプ二の頬の肉取らないと!!

と、近くにあった鏡を見てファイティンポーズを取る。


「オレは、そのままでいいけどな。」と声が聞こえた。

急に現れた、ジフンオッパ。

「ジフンオッパーー!!ビックリさせないでよーー!!」とイッと睨む。

「ウネさんの事、探してたんだ。」

「あっ!!忘れていた。ジフンオッパ、おはようございます!!」と頭を下げる。

「全く、ウネさんは何時もしっかりしてるな。」と私の肩をバンと叩きながら「おはよう、ウネさん。」

「ジフンオッパ、痛いです。」

「じゃあ、お詫びだーー。」と違う方の手の上にバームクーヘンの乗った皿を持っていた。

「あっ!!」

「さっき皆がドーーーッと押し寄せてきたんだけど、ウネさん、見えなかったら、取って置いたんだ。」とニッと笑う。

「・・・・。」

「ホラッ、これ持って。」と私は無理矢理スプーンを持たされ、傍にあったイスに座らせられた。

「私、ここのケーキ屋さんに良く通ってたんだ。」と少しだけ食べた。

う~~~~ん、やっぱここの上手いーーー!!と一人、ニタ~~~ッと笑っていると。

「マジで?オレここでバイトしてたんだ。」カレは私の顔を見て言う。

「本当ですか?凄いぐーぜんですね。」





この間カレに、「ウネさんの事好きだよ。妹みたいじゃなくて、女として好きになった。

オレの事見て欲しいな。」と言われた。

でも答えは、お断りをした。

カレはモデルさんで、今は俳優と言う仕事にチャレンジしていると言う。

私とカレはちょうど初めての演技で、最初お互いの仲が物語通りにギクシャクしていたが、最近物語と共にカレとの演技の話し合いが多くなり、カレの真面目さが判ってきた。

そんな時に、カレからの突然の言葉。

ビックリした!!

きっとカレは勘違いしてるんだ。

2人とも演技に夢中になりすぎて、シンとチェギョンから抜け出せないでいるんだ。

貴方が恋をした私は、物語の中のチェギョンなの。

だから、この仕事が終わったら、忘れてしまう。

だから、お断りした。



私は、バームクーヘンを見ながらボーっとしていたので、カレが持っていたスプーンで掬い私に差し出した。


「ジフンオッパがそこでバイトしていたら、私達会ってたかもね。」と照れ隠しに言う。

カレは私の口元にスプーンを近づけ。

「会ったとしても、お客様だっただろうな。オレにはその頃、心底好きな女がいたから。」ゆっくりと私は口を開けた。

バームクーヘンはチョコがかっかっているけど、甘くなかった。

カレは私に食べさせた後、「ジフン!!そろそろ出番だー!!」と言う声に、振り向き。

「判りましたーー!!」と言う声を張り上げた。

「じゃっ」とカレは長い足で、私から一歩一歩離れていく。






私は振り返らない背中を見つめた。

いたからって、今は?

その時から、カレの事が気になり初めた。









皆様、こんばんは。

今日は夜のバイトがお休みなので寝てしまう前に、人魚姫の続きをアップしようとした。

こんなお話を見つけました。

前に、ジフンとウネちゃんが付き合っているんじゃない?ってみんなで夢をみていた頃の妄想話です。

現実は厳しかったけどね。(泣)

あの頃は楽しかったねー。

気になりだしたカレ2もあるので、また気が向いたらアップします。

では、おやすみなさい。