新世界デパートに用事があるというシン君に付き添い、私達はエレベータに乗り込んだ。

カレはしっかりと私の手を握り、手前の壁に私を押し付け立っていた。

大きなカレのせいで、周りが良く見えない。

私のお目当ての階数が来た。

「じゃあ、シン君。LUSHで待ってますね。」軽く手を振り、エレベーターを降りた。

9階に有るLUSH。

経理部の先輩に薦められて、今日は初めての来店。

ずーっと前から名前は知っていたけど、高くて入れない店だと思っていた。

それに、こんな高いデパートなんて、入らなかったし。

キョロキョロと辺りを見渡し、目的の場所を見つけた。

「わーーーーーッ。いい香り。」黒い壁に、白字が映える。

店内の中には、女性客がいっぱいて、皆楽しそうに選んでいた。

私も中に入り、色んなモノが目に付き、自分の目が輝いているのが判ってしまう。

一人の店員さんが私に付き、色んなモノを薦めてくれる。

私とガンヒョンのアパートには、バスタブがない為買った事がないモノがいっぱい。

でも今は、シン君のおうちにバスタブがある。

バスボムのコーナーに行くと、カラフルな物が所狭しと並べてあった。

目移りしてしまう。

ヤバイ、欲しいモノだらけだ。(汗)

店員さんは、又違う物を持ち、私に薦める冬のトライアルギフト。

冬には欠かせない物が、お得なセットで入っているそうだ。

ちょうどバスボムも入っているから、いいかな。


すると入り口がざわつき始めた。

でも、私は夢中でこのセットと後もう1個バスボムを、買おうと振り向いた途端。

大きな壁にぶつかった。

「イタッ。わっ、済みません。」私の目線にはコートのボタン、上をゆっくりと見上げると。

「シン君。」慌てる声。

「お前なー、LINEやったんだけど・・返答なしだったぞ。」

「わっ、本当です。」スマホを取り出すと、LINEの表示が出てた。

「夢中になっちゃって。」

フッと横を見ると、皆何かヒソヒソと話したり、興奮しているようだ。

あっ、シン君だね。

私が持っている箱を受け取り「これ買うのか?」

「はい。冬にはちょうど良いみたいで。後バスタブ用のもう1個買いたいです。」カレは自然に開いた手で私の手を握る。

何時もの事なので、そのまま歩き出したら。

「えっ?」ヒソヒソ声が聞こえる。

ハイハイ、シン君には似合いませんよー。私も知ってますからーー。

毎度お馴染み過ぎて、もう慣れた

店員さん達も、何人かで押し合いながら、シン君に話し掛けようとしていた。

じゃんけんで買った店員さんが、私達に近づいて来た。

「お客様何かお探しの物がありますか?」私の時よりも、綺麗な笑顔で聞いてきたさっきの店員さん。
 

違う態度に?を出す私。

「バスタブ用に買いたいのですが。」ちょっとーっ店員さんシン君の声聞いてとろけそうな顔しないでよーー。

「はっ、判りました。お薦めのは。」色んなのを説明し始めた。

「あれ?これは何ですか?」横にあった固形を指差すシン君。

「あっ、これは、マッサージバーです。パートナーの体をこれで使って、マッサージしてくだされば。」


シン君のメガネが光ったような気がした。

「全部買います。」真面目な顔で言うカレ。

「全部ですか?全部はお薦めできません。これは新鮮なモノなので、使い終わったらそのつど、お買い上げした方が宜しいかと。」

「仕方ないそうするか。じゃあ1個。後チェギョン、欲しいのを選んで。」急に機嫌の良さそうな顔のカレ。

私は、2・3個のバスボムを選び会計をしようとしたら、「オレが払うから。」私の手を止める。

「えっ?たまには自分で払います。」

「良いって。」自分の財布を出し、カードを店員さんに渡した。






シン君のおうちのバスタブに、バスボムを入れると綺麗な色が広がっていく

「わーーー。いい香りーーー。」

「気に入ったのか?」髪の毛を洗い、長い前髪を後ろに流しているシン君。

「うん。又買いたいです。あっ、でもバスボム高過ぎです。」私も髪の毛を洗い、上に纏めた。

「お前が欲しいのなら、何個でも買ってやるから。」私を後ろから抱きしめて、湯船に入っていたのに。

カレは急に腕を伸ばして、ある物を掴んで私に渡した。

「何ですか?」

「今日買った。マッサージバー。これでお互いの体マッサージしろって、店員が言ってた。」ニヤッと笑うカレ。

「ホラッ、オレの体をやってくれ。」ニヤニヤ顔は止まらない。

「・・・。」真っ赤になった顔を上げれないまま私の体は固まる。

「どうしてお前は、何時も真っ赤になるんだ?ホラッ顔上げろって。」

無理矢理顔を上げらされた私は、目をギュッと瞑っていた。

「目を開けろ」

「無理です」

「開けろって。」

「無理ーーーー。」

ちょっとだけ続いた押し問答。

私からやって貰うのを諦めたカレは、トコトン隅々まで、私の体をマッサージバーで解してくれた。

フニャフニャになった私はその夜、シン君の思うがままにされてしまった。

 

 

 

 

 

 

皆様、こんばんは。

 

うちの県に一つだけあるLUSHの前を通ったらあの独特な甘くて魅惑的な匂いに誘われてフラフラと何年振りに入り「この充満している香りのやつください!」と店員さんを困らせてしまいました。

 

「全部が混ざり合ってこの香りになります」・・・全部買うなんて無理やん。(泣)

 

で、全部の石鹸を嗅いで二個買ってきました。

 

これじゃないかーという香りで、リスペクトユアエルダーとポピーソープを選びました。

 

中々正解かな?と思う香りがします

 

皆様もお時間があった時には、この香りを探して嗅いでみてください。