ふっと目を覚ますと、目の前にはキティちゃんがどアップでいた。
・・・・・・・。
うーーーん。
寝ぼけている頭は、思考が上手く働かない。
ちょっと目線を外すと、白くて柔らかいのが
チェギョン!!
見上げると、口をちょっとだけ開けぐっすりと眠っている彼女がいた。
オレは、彼女に抱きしめられながら、眠っていたようだ。
彼女がオレの元からいなくなってから、ずーっと寒かった。
どんなに温めても寒さが消えることがなかった。
どうやら、凄い汗を掻いて熱を追い出したようだ。
着替え持って来てないなー。
ちょっとばかり体を動かしスーツを探す。
イスのとこに綺麗にかけていたスーツを見つけ、オレは名残惜しい彼女の体から抜け出した。
スーツのポケットからスマホを出し、ベットの上で胡坐を書きながら、ブックマしているとこを開き商品を選び、電話した。
「じゃあ、それをここに届けてくれないか?部屋の番号は。」電話を終え、ボーっとする。
スマホの時間を見ると、PM2。随分ゆっくり寝たなー、同じ体勢で寝ていた筋肉を解してやる。
大遅刻だ。
それにチェギョンも。こんな時間だ、2人でズル休みか。
まッ、たまにはいいか。
メールボックスには、3通の着信。
イン・・社長に頼まれて、有給申請しておいた。チェギョンちゃんの分もしておいたから。今はとにかく体を休めろな!!あっ、りらっくまペンティ、俺だけの秘密にしておくから。(笑)
ギョン・・、ホテルとの業務提携の話は、大分進んでいるから、今日はゆっくり休めよ。とにかく、アヒルを泣かすなよ!!俺がガンヒョンから怒られるんだからな!!
ファン・・、シン、どういう事!!皆で僕を除け者にしてー!!話は後でいっぱい聞くからね!!
スマホの電源を切る。
アイツら。
でも、オレの顔は嬉しさでいっぱいだった。
「・・・シン君・・・。」小さな声が聞こえる。
オレはチェギョンの顔を覗き込む。
未だ目が覚めてないのに、手がオレの事を探していた。
「シン君、どこ?」
体を彼女の隣に滑り込ませ、抱きしめてあげようとしたら、彼女はオレの体を自分の胸元に抱き寄せ、凄く嬉しそうに笑う。
「ムフフフッ、シン君。」
全く、どんな夢見てるんだ?オレの口元は自然に緩む。
彼女の柔らかい胸元に顔を押し付けられ、どうするオレ?
彼女はまだ夢の中。
そして、必需品はない。頭の中で計算して、今日は危ない日だ。
うーん。
5日振りの彼女を目の前にして、元気になったオレは悩み始める。
正直に言えば。
やりたい!!健康な男子が5日振りに自分の大好きな彼女に会ったんだ、やりたいのは、当たり前だ!!
でも、必需品を持ってきていない。
オレはなくても良いけどなー、想いが通じ合った時にはもう結婚したい。と思ったほどだ。
チェギョンが、オレとの子供を彼女のお腹に宿す。
そんな最高な事、本当に子供が出来たら、ソウルタワーの一番高い所から叫んでやる。
急にオレの髪の毛に、彼女のキスが感じた。
上を見上げると「シン君、おはよーございます。」寝ぼけながら言う彼女。
「起きたのか?」
「はい、何か胸元でブツブツ言う声が響いちゃって。」笑いながら、オレの髪の毛を撫でる。
「いっぱい汗掻きましたね。具合どうですか?」
「チェギョンに抱きしめられながら眠ったから、もう大丈夫だ。」
「本当に私がいないと、具合悪くなるんですね。」オレをギュッとした。
「やっぱ、4日が限界だ。」彼女の胸元を離れ、体を起こし顔を覗き込む。
「フフフッ、シン君だー。5日間会えなかった私も限界でした。」照れる彼女の顔。
クーーーッ、最高に可愛い!!
やりたいけどできない。
こうなったら、さっさと着替えて家に帰ろう。
「チェギョン、シャワー浴びてさっさと家に帰ろう。」
「えっ?あっ、ハイ。あれ今何時ですか?」
「PM2時過ぎ。」ポツリと言った言葉。
「へっ?」
「大遅刻。」にやっと笑う。
「えーーーーーーーー!!!」彼女の叫び声。
自分のスマホをエプロンから取り出し、ガンヒョンに電話しようとしている。
「オイ、社長直々、2人で有給取れって、メール着たから、大丈夫。」
「あっ、ガンヒョンからメール着てます。」
ガンヒョン。もう、昨日連絡もなく帰って来なかったなー、でもギョンが来て説明してくれたから、許す!!
アンタ、このところゆっくりと眠れなかったんだから、いっぱい寝なさいね。
「ガンヒョン。」スマホを抱きしめる。
「と言う訳で、オレ達は社長のお許しが出ているから、早く家に帰ろう。」彼女キティちゃんの下着を着けている彼女を抱き上げた。
「シン君!!りらっくま、写メしたいな。」おねだりの目。
「ダメだ。」
「ケチです。何時も格好良い下着しか履かないシン君のキャラペンティー、お宝画像です。」
「お前オレがこれ履いていても。」
「嬉しいですよ。絶対履いてくれないと思ってたから、シン君の気持ちが嬉しいです。」
満点の笑顔の彼女。
オレのりらっくまを見て引いた女、オレのりらっくまを見て嬉しいって言ってくれる彼女。
「シン君、一人でニヤついてますよ。」素直に聞く彼女。
「もう1つ、昨日の状況お前は慌てなかったな。」
バスルームに着きお互い下着を取り、中に入る
「何時かは、こんな事があるのかなーと思っていたもんで。シン君何時もモテモテで、他の女の人とあるかと思って、覚悟してたんです。
シン君はシャワーを私に急にかけた。
「わっ!!冷たいです。」驚く。
「酷い事を言ったからだ。オレがそんな事をすると思ってたのか?」シャワーの温度は段々温かくなっていく。
「だって、私が傍にいても、皆無視してシン君に声掛けるんだもの。シン君フラフラーッと。」
叉、シャワーが思いっきり来る。
「シン君!!」
「お前、オレの気持ちがまだまだ判らないのか?それに昨日は具合が悪くて、動けなかったから。」
「昨日でちゃんと判りました。私と5日間会えないと、死ンじゃうって事。」ボディソープをスポンジに含ませ泡を立たせた。
「ちょっと疑っていたお詫びに、今日はシン君を洗ってあげますね。」私はカレの腕を取り、泡だらけのスポンジを滑らした。
シャワーを浴び、バスローブを着こんでベットの部屋に戻ると。
「シン君、代えの下着がないんですけど。」不安がる彼女。
「もう少ししたら、来る。」時計を見る。
10分後にチャイムが鳴った。
私に、奥に行ってろっと言う合図を送って、ドアに向った。
ドアを開ける音がする。
「君が来るとは、ビックリだな。」シン君の声がする。
「お世話になってますから、貴方の頼み事、全て自分がやります。」
うん?この声、何処かで。
はっ!!「ユル君!!」私は壁から顔を出した。
「おい。」シン君の声が響く。
「だって、ユル君が。」驚く私の顔は口が開けっ放しだったと思う。
「久し振りだね。シン・チェギョン。」ユル君はポッチャリじゃなく、中学校の時のような体型に戻って立っていた。