トボトボと仕事場に戻ると、隣の先輩が心配そうに私を見る。
「ちょっと、シン・チェギョン、貴方泣いてたの?」
「えっ?」
「目が真っ赤で、瞼腫れてるわよ。」私の顔を覗き込む。
「泣いてなんかいません。大丈夫です。」パソコンに向かい画面を見ると。
四葉のクローバーが見える。
何時もこの画面を見ると、安心できていたのに。
今は辛い。
今日の午後の分の仕事をやり始めていたら。
「シン・チェギョン。ちょっと貴方、やっぱ変だわよ。」
「何でですか?」
「貴方、ズーッと泣いてる。」私にティッシュを差し出す先輩。
「泣いてなんかいませんよ。」そう言いながら、マウスを操り、キーボードを打ち続ける私。
「ほらっ、拭きなさいって。」無理矢理ティッシュで、涙を拭かれた。
「泣いてなんか、いません。」ギュッと唇を噛む。
「もうーーーッ、室長!!シン・チェギョンさんが変なんです!!」
「シン・チェギョンさんが変なのは、何時も通りだが。」冷たい顔で私達の方を見る。
泣き続ける私と目が合う室長。
ビックリした目で見ていたが、「キム・ガンヒョンさん、シン・チェギョンさんを保健室へ連れて行ってくれ。」素っ気無く言う。
「室長!!仕事出来ます!!」立ち上がって言ったが。
冷たいメガネは、奥の瞳を映さずに「泣き続けて、仕事にミスが出たらどうする!?黙って寝て来い」言い放った。
正論を言われてしまい、又もや目に涙が溜まる。
「チェギョン。いいから保健室に行こう。」とガンヒョンは私を無理矢理引っ張って、保健室に連れて行った。
ベットに寝かされた私は、未だ泣いている。
「全くなんで泣いてるの?」とガンヒョンは不思議がる。
「何でもないよ。」壊れた目からまだまだ涙が止まらない。
フーーッ、と溜息を吐くガンヒョン。
「まったく、昨日・・室長と泊まったんでしょ?その時何かまずい事あったの?
あのフェロモン出しまくりの大人な室長が、ヘマするわけないし。
アンタもようやくご卒業したか。」ガンヒョンはポツリと言う。
「してない。」
「は?」
「室長とはしてないから、ご卒業してないって。」布団から起き出し、訴える。
「えっ?あの室長と泊まって、何も無かったの?」ガンヒョンの目が飛び出そうだ。
「キスはしたけど。」小さい声。
「呆れた、キスだけって。フェロモン出しまくりのあのイイ男がそれだけで、済ませるなんて。大事にされてるんだね。」笑う。
「まさか!!だって、さっきもうキスはしないって。」冷たく言われた。
思い出したように、涙が止まらない。
布団を被って、ガンヒョンから逃げた。
「アンタ、何か勘違いしてない・・?」
「してないよ。さっきそう言われたーーー。」ビービー泣き続けた。
泣き続けたチェギョンはいつの間にか眠ったらしく、ガンヒョンは保健室から出て行っていた。
暫くすると、靴音がした。
その靴音は、チェギョンが寝ているベットの前で止まった。
泣き続けていて、真っ赤になっている頬に細長い指が触れる。
ゆっくりと降りていく頭。
彼女の額にキスを落として、優しく髪の毛を撫でる。
そして、高そうな靴は音を響かせて、この部屋を出て行った。
皆様、こんばんは。
アカシア・青ぱんだです。
四葉14のお話は、ブログからダメ―と言われてしまいました。
ヤフーもFC2も良かったのにーー。
と言う訳で途中からのお話です。許してください。
では、おやすみなさい。