うーーん、フワフワして気持ちイイ。

私のベットってこんなに気持ち良かった?それに温かい。

べットの温かさの他に人の温かさがある。

ガンヒョンの体ってこんなに温かかった?

何時も、冷え性で手足が冷たいのに、今日は温かいんだね。

私は温かい存在に、ピトッとくっつき温かさを味わう。

あれ?ガンヒョンってこんなに大きかった?

私より細いから。

温かい足に私の足を絡めてみる。

マジであったかーーい!!

この温かさに、どうもニヤニヤしてしまう。

あれ?細いけど何時ものガンヒョンの足とは違う。何か筋肉質それに足が長いような。

あっ、いい香り。ずっと嗅いでいたいなー。

うん?


この香り、ガンヒョンのじゃない!!

寝ぼけていた私の脳が、はっきりと起きた。

目を開けると、白と肌色が近い。

恐る恐る上を向くと。

男・・・!!

それもこの香りはーーー.


「オイ、あまりくっつくな。」

「室長。」

「全くオレだって我慢しているのに。」室長は私の絡まった足を退けさせ、体を起した。

白いガウンを羽織っている室長。

それにメガネを外し・髪の毛セットしていない。

何時もの室長じゃないみたい。

私の記憶がない。

私の部屋に室長がどうやってきたのか?

辺りを見渡すと、私の部屋とは全く違う家具達。

えっ?ここってホテル?

「ここはオレ達が勤めているホテルだ。ここのほうが社員割りも利くし、余り気がつかれない。」ベットから出た。

白いがウンから伸びる長い足は何も履いていない。

私。

「シャワー浴びるから、その間に着替えろ。着替えに戻ったら仕事に間に合わないから、お前はオレの用事で午前中は取引先に出向いている事にするから。」その言葉を継げ、室長は消えた。

私、室長としちゃった?

どうしよう。


昨日の事を思い出そうと必死になって。

確か室長とキスしていた事は判る。


あの時、室長とキスしたかったから・・。

したくて堪らなかった。


失恋したばかりなのに・・。

室長としたくてたまらなかった、私って淫乱?

あの車の時は、急な事で、室長の頬に傷をつけてしまったけど、今回は。

フェロモン出しまくりの室長に誘そわれるようにキスをした。


くーーーーーー!!

今思い出しても気持ちよかったーーー!!とニヘニへ。

でも、どうやって此処まで来たのか、判らな・。

周りを良く見ると、ソファに私の服が畳んである。

カーーーーッと熱くなる。

だって、私服を畳んでおかないタイプなのでアレはキッと室長だ。

自分の体を見るとガウンを着ていた。

あーーーやっぱりやってしもうた。

自分の記憶がないのに,やってしまったん。


そう言えば頭痛いなーやってしまうと頭も痛いのかな。

「オイチェギョン?チェギョン!!」

「ハイ!!」ビクッとする。

「まだ着替えてないのか?」室長が昨日のスーツを着てメガネを掛けて立っていた。

ネクタイを結びながら「オレはそろそろ此処を出るから。気にしないでそのまま一旦家に帰ろ。」何事もなかったように言う。

「室長。」

「なんだ?」

「私と昨日しちゃったんですよね。」真っ赤になって聞く。

「ああ。」

「あーーやっぱり!!」グッタリとうな垂れる。

「何だ?オレとのは嫌だったのか?」目付きが悪くなった。

「イエ!!自分の記憶がなくて。」

「記憶がない?」

「はい、何か室長とのキスまでは憶えているんだけどしちゃったことが記憶にないんだけど。」モジモジと言う。

「しちゃったって。」

「もーーー!!女に言わせるんですかーーー!!」照れながら、怒る。

「オイオイ。体痛いとこあるか?」呆れ顔。

「頭が痛いです」

「全く。」大きく溜息を吐く室長はベットに近寄り、私の顔に近づく


「奥手なお前の事を思って大事にしているのに酔っ払っているお前となんかやらない。その場の勢いでやってしまったら記憶がないってごまかされる。女と一緒に寝て何もしないなんて初めてだ。」私のアゴを掴み上を向かせた。

そしてゆっくりと室長にキスをされた。

「オレとお前のキスの相性は最高だ。ズーッとしていたい。」又チュッとされた。

「やった後なんて頭痛い何処ろの痛さじゃないぞ。」笑いながら、傍にあったカバンを持ち

「ちゃんと午後から出て来い!!」出て行った。




大人な室長のスマートさに圧倒されて、ベットの上でボーっとしていた私。

ハッと気がつき。

室長にキスされた唇に手を当てた。

もっとしたい。

室長ともっとしていたい。

キスがこんなに気持ちイイなんて誰も教えてくれなかった。

って言うか、ユル君の事しか思っていなかったから聞いていなかったのかな。

ずーーッと想っていたのに、こんなにキスしたいなんて、想った事がなかった。

頬が段々熱くなっていく

一人で熱くなっていたがそろそろ家に戻らないと。と思い、腰を動かそうとしたら。

ガウンの前が肌蹴ていた。

私はマジマジと自分の体を見続け

「室長に見られたーーーーーーーーー!!」大きな声がホテルの部屋に響いた。







午後になり私は自分の気持ちを何とか持ち上げ、仕事に行った。

ガンヒョンが私と会い、擦れ違う時に

「家に帰ったらとことん聞いてあげるから。」鋭い眼差し。

ひーーーー!!ガンヒョン、顔怖いって。

室長のデスクを見ると、いなかった。

隣の先輩に「室長は?」

「チェギョン!!良いわねーー。室長に使い頼まれたの、ずるいーーー!!私が代わりに行きたかったーー!!」本当に悔しがっていた。

「先輩!で、室長は?」

「あっ、会議室。戻りは2時みたい。マジで、チェギョンって・・ずるい!!でも、チェギョンって室長の事嫌いだから、大丈夫か。」一人解決をした先輩。

私ってそう言えば私ってヤツは、室長の事すごーーく嫌ってた。

でも、そんな人と今日の朝、一緒に寝てました。(汗)

気を取り直して、午後からの室長の仕事内容のメールを確認して作業をしていこうとした。

でも、最後の室長の名前を見た途端、ボン!!っと赤くなる。

それに気がついた先輩は「ちょっと又顔赤いよ。この間みたく倒れたりするの・・?」心配してくれた。

私は慌てて「大丈夫です!!」手を振った。

全く室長の名前見ただけで、赤くなるなんて私は中学生か!?と自分ツッコミをした。

「あっ、時間だ!!」

新入社員の私達には、会議室の掃除をするという任務が伝統であった。

「じゃっ、先輩行って来ます!!」席を立った。

「了解ーー!!」先輩に送り出されて、私は経理部を出た。

会議室から2・3人出て来た。

アレ?室長が出て来ない。

私は中を覗くと、室長が一人窓辺でタバコを吸っていた。

「室長。」私の小さい声に振り向いてくれた室長。

「ちゃんと来たな。」ニヤッと笑いながら、タバコを消していた。

私は誰もいないのを確認してから、中にズカズカと入って行き。

「室長!!私の見ましたね!!」顔を上げて怒る。

「見ましたねって・・?」笑う。

「アレですよ・・。」急に小さな声。

「アレ・・?」すっとぼける。

「もーーーー!!私の胸です!!」大きな声で言った。

「バカか!!」私の口を手で隠した。

「大きな声出すなって。アレはきれいな形でピンクだった。後の楽しみに取っとく。」窘められた。

フガフガともがく私に「手じゃなくて。」ゆっくりと室長の顔が私の顔の前に下りてきた。

「口で止めないと。」唇が私の唇と重なった。

会議室に室長と2人っきりの私達は、場所もわきまえずにキスをし続けていた。