多くのタンパク質を抱えている細胞が寿命を迎えるとき、無駄が生じないように様々なメカニズムが働くようになっています。

 

細胞が死ぬときには2種類の方法があります。

 

①アポトーシス

②ネクローシス

 

アポトーシスを「プログラムされた死」、ネクローシスを「プログラムされていない死」と表現する場合があります。

アポトーシスは、細胞自らが積極的に引き起こす細胞死であり、個体を健康的な状態に保つために細胞が自ら死を選択していると捉えることができます。

 

身近な例えでは、オタマジャクシが成長する過程で尻尾が消えるのは、このアポトーシスの一種であります。

 

アポトーシスでは、細胞は急速に縮小し、アポトーシス小体と呼ばれる小さな凝集体になります。

 

このアポトーシス小体は、マクロファージなどの貪食細胞に食べられ、消化・分解されることで再利用されます。

 

一方ネクローシスでは、高温や毒物、細胞障害など外界からの強制的な力が加わることで、病的かつ異常な細胞死のことを言います。

 

細胞の内容物が流出し、その一部は周りの組織に害を与えることで炎症反応を引き起こしてしまいます。

 

今回のまとめ

 

・細胞死は「アポトーシス」、「ネクローシス」の2種類がある

・アポトーシスは「プログラムされた死」、ネクローシスは「プログラムされていない死」と表現できる

・細胞死は生命活動を円滑に進めるためであるという意味合いがある

 

今回は以上になります。