タンパク質には二通りの見方があります。

 

①栄養素として捉える

②生体構成分子として捉える

 

栄養素として捉えるということは、以前のブログで記したように「必須アミノ酸」や「非必須アミノ酸」などカラダにとって必要な栄養素であり、それがなければカラダがうまく機能しなくなってしまうということです。

 

一方、生体構成分子として捉えるということは、正しいタンパク質をつくり、それを正しく機能させ、異常なタンパク質を排除するということです。

 

病気に罹る根本的な原因は、ほとんどがタンパク質にまつわるものとなっています。

 

それらは先天性疾患と後天性疾患に分けることが可能になります。

 

先天性疾患の多くは、染色体の異常、遺伝子の塩基配列の異常、遺伝子発現の異常などによって、必要なタンパク質が産生されなかったり、形や機能に不具合を生じた異常なタンパク質が生じたり、アミノ酸配列は正しいものの正確な高次構造を形成できなかったタンパク質が生じることが要因しています。

 

後天性疾患の多くは、上記したようなことが生後に発生することが要因しています。

 

つまり、生体構成分子と捉えるということは、構造タンパク質や機能タンパク質としてタンパク質を見るということです。

 

これらをうまく機能させることが病気になることから遠ざけ、健康へ繋げると考えたときに大切な観点になります。

 

今回の内容のまとめ

 

・タンパク質は「栄養素」と「生体構成成分」の二通りの見方ができる

・病気に罹る根本的な原因のほとんどが「タンパク質」にまつわるものである

・構造タンパク質、機能タンパク質という観点で捉え、それらをうまく機能させることを考える必要がある

 

今回は以上になります。