人間のカラダのタンパク質を構成するのは、20種類のアミノ酸である。
大きくは「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」に分かれていますが、より細かく分けることが可能になり、それが「糖原性アミノ酸」と「ケト原性アミノ酸」となります。
必須アミノ酸・糖原性アミノ酸
・ヒスチジン、バリン、メチオニン、トレオニン
必須アミノ酸・糖原性及びケト原性アミノ酸
・トリプトファン、フェニルアラニン、イソロイシン
必須アミノ酸・ケト原性アミノ酸
・ロイシン、リジン
非必須アミノ酸・糖原性アミノ酸
・セリン、システイン、グリシン、アラニン、グルタミン、グルタミン酸、プロリン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸
必須アミノ酸・糖原性及びケト原性アミノ酸
・チロシン
糖原性アミノ酸:グルコースあるいはグリコーゲンに転換されうるアミノ酸のこと。
ケト原性アミノ酸:脂肪酸やケトン体に転換されるアミノ酸のこと。絶食時や糖尿病に場合には、肝臓で多くのケトン体が生成され、緊急時のエネルギー源として利用される
以上のことから学ぶこと。
アミノ酸は「必須」と「非必須」以外にも分類することができ、その分類によって、人間にとって大切なことを捉えることができる。
まず、人間のエネルギーは「糖」と「脂肪酸」であり、アミノ酸はタンパク質を生成するために必要で、摂取において必要なのは良質な「糖」と「脂質」であるということです。
さらに、アミノ酸の糖原性とケト原性の割合を見ると、明らかに糖原性の割合が多いことがわかります。
比率は「糖原性9」:「ケト原性1」になり、そのことが示しているのは、「糖をエネルギーとすることが最も効率が良いということ」です。
これは非常に重要な観点になります。
また、「非必須アミノ酸」は体内に不必要だという意味ではなく、自ら生合成できるからこそ、重要な役割を担うことができるということも新たな観点となっています。
今回は以上になります。