結婚生活中毎日が辛く、その中でも更に辛い時は学校の夢を見ました。


学校退学後のトラウマは、ただ時間が心を癒したか記憶が薄れていっただけで、その事実ときちんと向き合って受け止めて心の解決を行ってこなかった為、嫌な事がある度に学校の夢をみました。


自分の気持ちを上手く人に伝えれない、伝え方が分からない、伝え場所が分からない、助けてもらう方法を知らない。


今みたいに発達障害などの言葉も知らない、精神科や心療内科なども軽く行ける病院でもなかったため、心の対処方法が分かりませんでした。


退学のトラウマは学歴コンプレックスに。


十数年経ったそんな中、ある事がきっかけで通信高校に入学してみようと思ったのです。


そこから入試試験の方法や試験内容を調べて受験勉強を始めました。


参考書を購入して勉強をしても、生まれて初めての勉強。全く分かりません。と言うより、参考書を読んでも文章が全く理解できないのです。


他の人からしてみれば「何故?」と思うかもしれませんが、やってみて「あ〜何だか思い出してきた」なんて事もなく、勉強をやらなかったレベルでは無く、そもそも "読む"という行為をやってこなかったので、 文字は読めても脳が文章を理解することができなかったのだと思います。


それでどうしたかと言うと「一文づつ理解できるまで読み返す」でした。


だいたい3行位を3〜5回繰り返し読みました。

すると少しずつ少しずつ文章を理解し始めて、1つの問題の意味を理解し→解き方を知り→答えが解る様になりました。


答えが解ると「解る事の楽しさ面白さ」を知りました。


そうして何とか試験に合格をして入学してからは、全く高校の夢を見なくなったのです。


過去のトラウマを克服した瞬間でした。


トラウマやコンプレックス克服の為の入学挑戦ではありませんでしたが、結果克服できました。


私だけなのか分かりませんが、人とはなんて単純なんだと思いました。あれほど苦しんだ悪夢も入学をしただけで変われたからです。


客観的に見れば単純な事なのに、苦しみの沼に堂々巡りの様にはまり踠き苦しんでいただけでした。