前回のブログのテーマは「日本の神話あれこれ」であった。神つながりで今回は神様をテーマにした。年の初めには、1年の幸せを願っての初詣。茅の輪をくぐって祓い清める夏越の祓え(輪越祭)。最も暑い季節であり、体調をこわしやすい夏には、地域住民が神社に集まり、無病息災・家内安全などを祈祷する夏祈祷。秋祭りには、氏神の神霊を乗せた輿、即ち、神霊の乗り物である神輿が地域を練り回り、氏子たちは神社に出かけることなく神様にお参りする。まだまだ他にも神様との関わりは多い。
古代の日本人は、人間の知恵の及ばないものや、存在に対して畏れ敬った。例えば巨木や巨岩など通常では見られない珍しいものに対して大きい力を感じて神として祀ったのである。また、自然は人々に恩恵をもたらすが、災いをもたらすときもある。山・海・川など自然界に存在するものや、雨・風・雷など自然現象を、自分たちの生命を左右するものとして祀ったのであるが、自然界のものだけでなく、人間も死後に神様として祀られることも多い。人々に様々な恩恵をもたらした人物に対して、死後も恩恵を頂けるように祀ったのである。例えば、明治天皇や徳川家康のように生前から人々に尊敬された人物を死後に神様として祀ったり、靖国神社のように国のために命を落とした人間を祀っている例もある。
また、優秀な人物であったが、策略によって失脚し非業の死を遂げたり、暗殺されたりしたとき、死後、祟り神となって天変地異や災いを起こすと信じられていた。このような人物もその祟りの霊力が恩恵をもたらす力へと転じるように、神様として祀られた。
西洋と異なり、日本では、太陽・月・山・川・海・岩・台所・トイレなどあらゆるところに神がおり、あらゆるものが神となっているのである。八百万の神というように、無数にいるのである。
そして、神様を祀っているのは神社である。神社の起源ははっきりしないが、「古事記」が編纂される前から存在したと考えられている。最初は、巨石や山などを信仰の対象として祀り、祭りのたびに祭壇を設けてお供え物をしていたが、やがて祭壇が常設の建物となり、現在の社殿へと発展していったのである。現在の社殿は、神様が鎮座する本殿と人々が拝礼する拝殿があるが、現在でも山や巨石を御神体として、本殿が無く拝殿のみの社や、本殿も拝殿もない神社もある。
訪れたことがあり、印象に残っている神社を挙げてみると、三重県伊勢市にあり、御祭神は内宮は天照大御神、外宮は豊受大御神、日本の神社の中心的存在である伊勢神宮。島根県簸川郡大社町杵築東にあり、御祭神は大国主命であり、現代では縁結びの神様として人気のある出雲大社。ちなみに、毎年10月になると全国各地の神々が出雲大社に集まることから、10月を神無月と呼ぶが、出雲大社では神有月と呼ばれる。
京都市東山区祇園町北側にあり、素戔嗚尊ほかを御祭神とする八坂神社。大分県宇佐市南宇佐にあり、応神天皇・比売神・神功皇后を御祭神とし、全国の八幡神社の総本宮である宇佐神宮。千代田区外神田にあり、平将門も祀っている神田神社。渋谷区代々木にあり、明治天皇・昭憲皇太后を御祭神とする明治神宮。太宰府市にあり、菅原道真を御祭神とする太宰府天満宮。
結構訪れていることに驚いたが、伏見稲荷大社・多賀大社・厳島神社・熱田神宮など機会を見てお参りしたいものである。