10月25日入院当日





ホテルから病院までは混んでいても車で20分程なので、朝はホテルの朝食ビュッフェを食べる事にしました





ここはどこの国?と思う程、日本語を話すのは私達夫婦とホテルの従業員の方だけというほどレストランにいたのは外国から来た方ばかりでした





昔結婚前に夫と行ったハワイの様な異国感







夫の食べるスピードは相変わらずゆっくりで、食べる量も以前の半分位の量を以前の倍程の時間をかけて食べていました






朝食を食べてからホテルを出るまではまだ時間があったので、夫と部屋に戻りゆっくりしてから病院に向かいました





病院に着いて夫はPCR検査をして、検査結果を待っている間に入院の手続きをしたり、ついでに息子の診断書を書いて貰う為に書類課に行ったりとバタバタしていました





無事にPCRで陰性の結果が出たのでその後パジャマなどのレンタルの契約






昨年の入院のときには、私が息子の入院に付き添って病院に居たのでこまめに洗濯出来たのでレンタルは利用しませんでしたが、今回は息子は自宅に居てなかなか病院まで行くのが難しいのでパジャマはレンタルにしました






パジャマを汚す事があってもレンタルなら1日何回でも着替えを貸していただけるとの事だったので自宅が遠い我が家には本当に助かります






オムツも支給してもらおうかと思ったのですが、夫のサイズの取扱いが無かったのでパンツタイプ・テープ式、尿取りパッドを多めに買って持たせました






そして今回の入院に合わせて病棟の看護師さん宛に手紙を書きました






コロナの面会制限が続いており、私は病棟に上がる事が出来ないので、今の夫の状況を看護師さんにお伝えしておいたほうがいいと息子の訪問看護師さんからアドバイスを頂いたからです






夫は受け答えはしっかりしているので、夫の『出来ない事』をちゃんとお伝えしておきたかったのでお手紙を書いて良かったと思っています 






入院手続きが終わって病棟に上がる時、夫は





「俺泣きそうなんだけど…」





そう言って寂しそうな顔をしました






「大丈夫だよ。早く治して帰ろう!頑張って!」






そう言って背中を押して病棟に上がるエレベーターに乗せました





そして扉が閉まるまで夫に手を振っていました






次に会う時夫はどうなっているんだろう…





これが今の夫を見る最後かもしれない…





涙を堪えながら停めていた車に戻りました




10月27日



息子の誕生日です




朝夫から息子へ誕生日おめでとうとLINEが来ました





そして午後には自宅に居る私と夫のスマホを使ってテレビ電話での手術の説明がありました





入院してから撮ったMRIでは今回見つかった予定左前頭葉の腫瘍だけではなく、右側の前回腫瘍を取った場所に新たに造影される腫瘍が見つかりました






前回麻痺が出ないギリギリまで腫瘍を取ったので、今回は麻痺が出ることを覚悟する様に医師から説明を受けました





考えられる後遺症としては認知機能の更なる低下と左半身麻痺、てんかん発作と水頭症





夫がどうなるのか…不安しかありません




10月30日



そして今日は手術当日となりました






朝8時半頃に手術室に入り、予定では夕方に手術が終わるとの事でした






手術が終わったら先生から私に電話を下さる事になっていますがまだ連絡はありません






どうか私が知っている夫が戻ってきますように…