毎朝8時から音声SNSで話してる

「明るい不登校」のメンバー

Maikoが主任児童委員向けに講演しました。




その時の原稿です。

長くなりますが、

今まさにお子さんが不登校になり、

地獄のように苦しんでいる人におすすめです。


かなりの長文なので、

複数回に分けてブログの記事にしていきます😊

 

 

  2.不登校からの気づきと築き


前回からの続きです。


シリーズ→ 12. 3. 4. 5.



私は運良く小さな光を見つけることができました。


それは親の会の存在を知ったことでした。

縁あって東京の不登校特例校につながり、

そこで行われている

不登校の親の会に参加することができました。

 

勇気を出して1人で東京に行き、

初めて親の会に参加した日。


私ははっと気付かされ、

考え方が180度変わりました。



今まで私がしてきたことや、

娘に言ってきたことが全部間違っていました。


娘のためにと思っていたのに、

それは全て自分のためだったと気づいたのです。




そして帰りのバスの中で娘に電話をして

泣きながら謝ったことを覚えています。

 


親の会には、私と同じ状況の

学校へいけない子や親がたくさんいたことや、

自分より大変な状況の方がいること。



それに、私たちより少し先に行く

不登校の先輩親子の存在がいらっしゃいました。


不登校でも大丈夫なんだと

少し安心と光が見えたのがこの時でした。

 

親の会に参加したことで

たくさんの情報を得ることができ、


1人じゃないよ。

一緒だよ。


と共感と共有、そして情報を得ることが

安心へとつながりました。

 

そこからは私が変わっていきました。

 

まず覚悟を決めました。

私は彼女の全てを認める。


彼女の今の状態に全てオーケーを出すことにしました。

 

学校へ行かない事は当たり前ですが、

日々の生活全てにオーケーを出しました。



例えば食事。

食べても食べなくてもオッケー。

どこで食べても何を食べてもオッケー。


我が家の場合、

食べることもできなくなっていたので、

食べるという行為は、

いろいろな意味でオーケーが

出しやすかったのかもしれません。

 

あと起きることや寝ること。

いつ起きていても寝ていてもオッケー。

不登校の子は次の日のことや

学校のことをかんがえ眠られなくなります。


眠れる事は素晴らしい事と思えるようになりました。


そうなってくると、

風呂や歯磨きは

正直どうでもよくなりました。


まずは生きるための行為を

応援すると言う感覚になりました。

 

ここまできてやっと気づいたのです。


「そこにいるだけでいい、生きているだけでいい」


まさしく、さんまさんの言う「生きてるだけで丸儲け」と言うことです。

 

こうして私が変わってから娘も変わり始めました。

 

自分の気持ちを話すようになりました。


今まで私たち大人に訴えてもわかってもらえず、訴えることを諦めて殻にこもっていた彼女が少しずつ少しずつその殻から出てきてくれるようになりました。

 

日常生活の中から少しずつ伝えてきてくれました。


食べたいもののリクエストや、

やってほしい小さなこと。

例えば水とってとかティッシュ持ってきてや、

マッサージしてなどから


外への要求も出てきました。


買って欲しいものや、

自分がやりたいこと、

行ってみたい場所などを


話してくれました。

 


それと同時に自分の苦しい気持ちも

伝えてくれるようになりました。


これはよく言う「吐き出し」と言うことです。



私はこの時は聞くに徹しました。

彼女が伝えてくれる気持ちを否定せず、

そっか、そうだね。

うんうん。とまずは聞く

 

これを明るい不登校では

「お口チャック」と言います。


よく大人が子どもに使うワードかと思いますが私たち大人がお口チャックをするという事です。それによって大人の余計な考えに引っ張られず自分で考え、自分を見つめていくように思いました。

 

このようなことで私たち親をまるで

試しているかのようでした。


不登校界隈で言う「お試し行為」

こんな私でも大丈夫?受け入れてくれる?

と確認しているようでした。


そして私は彼女の全てを認めると決め覚悟していたので、ほとんどのことにオーケーを出しました。

 

そうしているうちにだんだん元気になっていくのが見えました。


食事もおいしいと言って食べてくれました。

笑顔が戻り、瞳にも輝きが戻ってきました。


彼女の「生きる力」がやっと見えてきたのです。

 

こうして中学校3年間学校へ行かなかったわけですがこの3年間は彼女と私にとって、とても意味のある大切な3年間だったと思います。


自分と向き合うことや、

生きる力を取り戻すこと。


まるでバラバラに崩してしまった

自己肯定感と言う積み木を

丁寧に1つずつ積み上げ築いていたように思います。

 

次回に続く


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