みんな大好きdeley。音の遅れですね。
先日はじめてこのdeleyを作曲以外でつかう場面があった。
縦長のホールでのpaである。deleyスピーカーの存在は知っていたし仕込んだ事もあったがオペははじめてである。ようはステージ付近のスピーカーからきこえる音とフロアセンター両ハジにおいたスピーカーの音が同時に耳に入るようにするためにdeleyをかけてフロアセンターのスピーカーの音を遅らせるのが目的。遅らせないと後ろで聞いている人間は常にエコーがかかったような音を聴くはめになる。スピーカーの距離、位置によりあるていど数字はだせるが当てにならないことが判明(もしくは計算ミス)。
不得意とする微調整である。一般的なdeleyマシンとは違う、そして1Uに収めてしまったこのレンタルマシン。少ないボタンと小さなディスプレイのみがたよりである。アナログ回路万歳の自分にはきつい作業だ。つまみで遅らせて合うならそれでいいじゃないか!とつまみ無きこのマシンに問う。
まーあきらめてボタン連打でDeleyタイムを適度にのばし音をだす。自分の音とりはインドープサイキックスですることが多いが、たまに音響測定用ですか?などと聞かれる始末。説明できず会話終了。
さて、音を出した途端様子がおかしい、どうやらdeleyタイムのケタがまちがっていた様子。最高列で聴くインドープはダブと化しているのである。{やばい・・・}{freshだ!}
夜中の仕込みで誰もいないことをいい事にインサートしていたspx990を使い重ねてdeleyをかける。こんどはdeleyタイムたっぷりである。どんどんヤバイ音が増幅されてあっという間に団子上になる。
その時奥のドアから光がもれるのがみえる。{ヤバイ!}フェーダ―を瞬時にさげるがdeleyされた音が反響しまくっている。使い慣れたspxのほうのinputを少し遅れて下げるがまだ残っている・・。このレンタルマシーンである。どうやら1桁どころの間違いではなくすさまじいdeleyがかかりっぱなしである。インプットレベルのつまみもない。(実際動揺していて見失っただけだが)
会場に入ってきたのはイベントの仕切り屋さん。deleyされたインドープを背にこちらに歩いてくる。{そうとうヤバイ}
近くまできて一言「すごいですねー」{えっ}である。
「こうゆう音でチェックする人もいるんだなー」とかいわれる。
なんだこのおっさん、わかっていない。
スピーカーを飛ばしかねない勢いでdereyを増幅させて遊んでいた事実にきずいていないのである。
このチェック音源がpa定番ドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」ならば、ばれたであろう。
ありがとうインドープ。